日銀保有国債が8749億円の含み損に転落、異次元緩和下で初-上期決算

(ブルームバーグ): 日本銀行が保有する国債の評価損益は9月末に8749億円のマイナスとなった。米欧がインフレ高進に対応して利上げを進める中、日本の国債金利も上昇(価格は下落)したためで、2013年4月の異次元緩和導入以降、含み損に転落したのは初めて。22年度上期決算を28日に発表した。

上場投資信託(ETF)の評価益は9月末で11兆1151億円となり、3月末の14兆6854億円から縮小した。最終利益に当たる当期剰余金は1兆5924億円と前年同期の1兆529億円から増加した。