仙台・錦ケ丘に温浴施設計画 工事本格化、年内開業へ 露天風呂や岩盤浴、飲食も

温浴施設事業を新たに手がける仙台市の企業「GEN(げん)」が、青葉区錦ケ丘地区で新施設の建設を進めている。既に温泉の掘削工事を終え、2月にも建物の建設を本格化させる。開業は年内を予定しており、にぎわいの場がお目見えする見込みだ。

高台の立地生かす

 施設名は「愛子 天空の湯 そよぎの杜」で、延べ床面積は鉄骨2階約2800平方メートル、のり面を除く敷地面積は約9300平方メートル。設計は全国で健康ランドなどの建築を数多く手がける玉岡設計(名古屋市)が担う。

 計画では、主な施設として室内温泉のほか露天風呂、最新鋭の岩盤浴設備などを併設。飲食やリラクセーションのブースも整備する。高台の立地を生かし、浴場などは眺望を楽しめる位置に設ける。

宅地分譲進むエリア

 地盤が強固な錦ケ丘地区は東日本大震災以降、沿岸部などからの転入が増加。子育て世代をターゲットにした宅地分譲も進み、今月1日時点の住民は震災前の1・8倍の約5100世帯約9000人に達している。温浴施設北側の愛子地区では土地区画整理事業が進行中で、将来的に商業施設が集積するエリアとなる。

 嚴晢祐(げんてつひろ)常務(37)は「愛子、錦ケ丘の一帯は、市中心部にアクセスの良いベッドタウンとして長らく人気を集め、ポテンシャル(可能性)が非常に高い」と指摘。山形や仙台駅周辺からの往来が多い点に触れ「今後ますます活性化する。われわれも街と一緒に発展していきたい」と意気込む。