仙台市に伝わる民俗芸能の将来を考える市民講座「仙台げいのうの学校」が2月5日開設する。芸能などの記録と発信に取り組む同市の縦糸横糸合同会社の主催。後継者確保が課題になっている保存団体と市民の交流を進め、存続支援につなげる。受講生を31日まで募集している。
学校は4回コース。5日は民俗文化財の支援を担当する市教委文化財課主事の沼田愛さんが講師を務め、仙台の芸能の魅力を再発見する。11日は秋保地区(太白区)の田植踊など4団体が出演する「民俗芸能のつどい」を鑑賞。26日に芸能団体と交流、3月12日に学習発表会を開く。
合同会社代表社員で、一関市に伝わる「行山(ぎょうざん)流舞川鹿子躍(おどり)」保存会員の小岩秀太郎さん(35)は「地域の結束に役立ってきた芸能が途絶するのはもったいない。都市部と地域の人が出会う場をつくりたい」と話す。
定員10人。受講料3000円。東京の芸能を撮影したドキュメンタリー映画「音、鳴りやまぬ。」(長岡参監督)の上映会も2月25日午後1時から、青葉区の仙台市市民活動サポートセンターである。一般参加費500円。連絡先は縦糸横糸sendai.geinou.school@gmail.com