ChatGPTの新モデル「GPT4」発表 画像をもとに質問できる

対話型AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」を開発した米新興企業オープンAIは14日、AIの新たな言語モデル「GPT4」を発表した。昨年11月に公開したチャットGPTの基盤モデルより精度が高く、入力された画像をもとに質問もできるという。

オープンAIのGPT4のデモ画像では、多くの風船の画像と共に「もしひもが切られたらどうなるか」と質問すると、「風船は飛んでいく」と回答する例が示された© 朝日新聞社

 オープンAIによると、司法試験の模擬試験を受けさせた場合、チャットGPTの基盤モデル「GPT3・5」が受験者の下位10%の水準だったのに対し、GPT4は上位10%。GPT4は質問や答えで扱える単語数が2万5千語で、チャットGPTより約8倍に増え、事実に基づく回答の確率が40%高まったという。

 GPT4では、文字だけでなく画像での質問入力もできる。同社のデモ映像では、多くの風船と地上の物体がひもでつながった画像を入力して、「風船のひもを切ったらどうなるか」と質問すると、「風船は飛んでいく」と答えた例を紹介した。

 また、卵や小麦粉とみられる白い粉の写真と共に「この材料で何が作れるか」と質問すると、「多くの選択肢があります」としたうえで、「パンケーキ、ワッフル、クレープ……」などと答える例も示した。

 GPT4の機能は月20ドル(約2700円)の定額サービス「チャットGPTプラス」で使えるが、画像の入力機能は限定公開となる。