仙台・電力ビルは30年度に閉館へ 地権者準備組合が説明会

 仙台市青葉区一番町の複合ビル「電力ビル」の解体と周辺エリアの再開発を巡り、地権者でつくる「一番町三丁目七番地区市街地再開発準備組合」は28、29の両日、青葉区で周辺住民らを対象とした説明会を開いた。

35年完成のツインタワー「多様な都市機能を集積」

 理事長で東日本興業会長の長谷川登氏は「仙台市の都心を代表する場所として東北を支える多様な都市機能の集積を図ることが求められる」とあいさつした。

 計画によると、2035年度ごろまでに高層ビル2棟を整備する。地上24階の広瀬通側の北棟は敷地面積3500平方メートル、高さ135メートル。35階の南棟は敷地面積7740平方メートル、高さ180メートル。市地下鉄南北線広瀬通駅の連絡通路と地下を直結させ、多目的ホールなどを整備する。

 準備組合は環境影響評価(アセスメント)の適用外とする環境配慮型の大型建築物「グリーンビルディング」の整備を目指し、6月に仙台市に都市計画を提案、12月までの認定を目指す。明治安田生命仙台一番町ビルと電力ビル別館は25年度ごろ、電力ビル本館と新館は30年度の閉館を見込む。

 説明会では「仙台のランドマークになるようなホールを造ってほしい」、「工事中に道路の機能を維持してほしい」といった意見が出た。