脱「イケてない」「堅苦しい」へ 環境省が「脱炭素国民運動」愛称を募集 選定委員にサンドウィッチマンら

環境省は23日、温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けた「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称募集を始めた。24文字の長い名称を巡っては「堅苦しい」「イケてない」といった指摘が相次いでいた。

 国民運動は衣食住など生活全般にわたり、国民に温室効果ガスの削減につながる行動変容やライフスタイルの転換を促す。昨年10月に環境省が発表し、官民参加の推進組織を新設した。

 ところが、発足式で環境相時代に「クールビズ」を提唱した小池百合子東京都知事らから呼称の見直しを求める意見が続出。西村明宏環境相が再考する意向を示した。

 募集期間は6月22日までで、7月13日に選定会議を開いて決定する。小池知事のほか、仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」、歌人の俵万智さん、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんらが委員を務める。

 採用された愛称の考案者には好きな国立公園を巡る2泊3日のツアーをプレゼントする。環境省のホームページなどから応募でき、数は制限しない。

 西村氏は23日の閣議後記者会見で「クールビズのように親しみがあり、浸透しやすい愛称を」と呼びかけた。