プラごみ回収袋を地域清掃用ごみ袋に再資源化 仙台市が全国初の「水平リサイクル」実現

仙台市は29日、プラスチックごみの一括回収で使用された赤色の指定ごみ袋を再資源化し、地域清掃用のごみ袋を作ったと発表した。資源の循環を可視化する試み。市によると、使用済みのごみ袋を原料に加え、新たなごみ袋を製作する「水平リサイクル」は全国で初めてとなる。

 焼却していたハンガーなどの製品プラスチックと、資源ごみのプラ製容器包装の一括回収が始まった4月以降に使われた指定ごみ袋約10トンを原料にした。市が委託したリサイクル事業者が破砕、洗浄し、粒状に加工。梱包(こんぽう)資材用のプラと混ぜ合わせ、地域清掃用の袋の大(約45リットル)を49万5000枚、小(約15リットル)を24万3000枚製作した。

 現在の地域清掃用の袋は原料の35%が植物由来で、残りが石油由来。今回の取り組みで、再生プラ100%の環境に優しいごみ袋に切り替わる。製作コストは再資源化の費用がかさむため、現在のほぼ2倍の約2000万円を要した。

 新たな地域清掃用の袋は9月中旬以降、各区役所や各区環境事務所で、希望する町内会や市民に無料で配布し、道路やごみ集積所周辺の清掃に使ってもらう。

 郡和子市長は29日の定例記者会見で「資源の循環を『見える化』した。プラスチックは全てが資源で、リサイクルに積極的に取り組んでほしい」と期待した。