秋サケ漁で活気づく 気仙沼・大川

 気仙沼市の大川が秋サケ漁で活気づいている。気仙沼鮭(さけ)漁業生産組合のメンバーが、下流の網に掛かったサケを捕獲。雌の腹から透き通った赤い卵があふれ出ると、笑顔が広がった。
 今季2回目の水揚げとなった10日は午前6時から、同市幸町の組合捕獲所で作業を開始した。捕獲したのは194匹とほぼ前季並みで、来春の稚魚放流に向けて約15万粒の卵を採取した。
 秋サケ漁は4歳魚が主体で、東日本大震災直後の2011年春に十分な稚魚放流ができなかったため、今季の県内来遊量は前季比4割減が見込まれている。
 笠沼暹(のぼる)組合長は「水揚げが減るかどうか心配だ。少しでも多く卵を採ってふ化させ、4年後につなげたい」と話した。今季は捕獲数1万匹が目標。同市柳沢のふ化場で稚魚を育て、来春に750万匹の放流を目指している。

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Posted by takahashi