他にも「あるある」問題表現 社外調査委が指摘

2007年03月23日07時07分

 関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、同局の社外有識者による調査委員会(委員長・熊崎勝彦元東京地検特捜部長)が、同局の社内調査では「問題なし」とされた数回について、表現などに問題があったとする指摘を、23日公表の報告書に盛り込むことがわかった。再発防止策も提言する。

 関西テレビは2月に2度にわたって総務省に報告書を提出した。その中で、過去520回のすべての回の再調査を進めた結果として、1月7日放送の納豆によるダイエットをテーマにした「食べてヤセる」でのデータ、コメントの捏造をはじめ、計4回に同様な手法があったと認めていた。

 調査委員会は「納豆ダイエット」の回については、取材テープの検証や100人近い関係者からの聞き取りの結果、米国研究者のコメントや実験データに捏造があったと改めて認定。同局の調査で問題が判明している昨年2月放送の「衝撃!味噌(みそ)汁でヤセる?!」に関しても、コメントの捏造などがあった判断した。この2回は日本テレワークから制作会社アジトが孫請けした。

 関係者によると、ほかにも同様の聴取などをして、数件について問題を指摘した。報告書はA4判で百数十ページ。23日午後、調査委員会から関西テレビの千草宗一郎社長に手渡される。同局は社内で検討したうえ週明けに、再発防止策とともに改めて総務省に報告する見込み。

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Posted by takahashi