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「ミクシィ読み逃げ」是非巡り どうでもいい大真面目議論 (J-CAST)

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「ミクシィ読み逃げ」がネット社会で話題を呼んでいる。「読み逃げ禁止」を主張する人がいることが記事となり、その後「禁止」を声高に訴えるユーザーが増えている。一方で、「読み逃げ」が悪いとする人はごく少数という調査も出た。どうやら大多数は「そんなことはどうでもいい」と思っているようだ。それでも大問題のように議論が白熱するのはなぜだろう。

「ミクシィ」では、登録されているメンバーの「プロフィール」や「日記」を閲覧すると、「足あと」(訪問履歴)が残り、コメントをカキコミできる。ミクシィはJ-CASTニュースに「利用規約で(読み逃げを)禁止しているものではない」と話しているが、閲覧したら当然コメントを残すべきと思う人は、「足あと」だけ残すのは「マナー違反」と感じているようだ。
「読み逃げむかつく」VS「どこがいけない」

大騒動のきっかけは、07年3月22日付けの「Yahoo!ニュース」のトピックスに「『mixiの読み逃げ』って失礼?」という記事が掲載されたこと。配信元はITmediaだ。

記事では、ユーザー同士の「質問」「回答」でつなぐサイト「OKWave」への「読み逃げ」についてのカキコミを紹介している。「ミクシィで読み逃げするマイミク(ミクシィでの友だち)がいて悩んでいる」という質問に対し、「読み逃げで悩んでる人は多い」「読み逃げむかつく」という意見が出た。

それ以降、個人のブログだけでなくミクシィ内でも「読み逃げ」に関するコミュニティが立ち上がり、2ちゃんねるなどの掲示板でも話題となった。
一部に「読み逃げはマナー違反」と主張する人がいるが、多くはこんな意見だ。

「コメントを残すことを強要するほうが失礼」
「読み逃げのどこがいけないんだ? 」
「足あとだけでも残してくれればそれでいい」

この記事に続いて、いくつかの大手ニュースサイトもこの「OKWave」へのカキコミを取り上げ、あたかも大問題かのような様相になった。
そんな中、Yahoo!は07年3月22日~27日に、投票方式でSNSやブログでの「読み逃げ」に対する意識調査を行った。結果は約3万の投票数のうち、約84%が「問題ない」、約15%が「興味がない」とし、「悪い」としたのはわずか2%弱にすぎなかった。
「ここまで大きな話題となるのは、過去に例がない」

一方、「Yahoo!ニュース」の元になった「OKWave」へのカキコミについて、いわゆる「釣り」だと指摘するブロガーが現れた。「釣り」とは、事実でないことを書き、人々が過剰に反応する様子を楽しむ愉快犯・確信犯的な行為。
これについて「Yahoo!ニュース」記事を書いたITmediaの岡田有花記者にJ-CASTニュースが尋ねた。

「ミクシィやブログ以前の個人サイトのころから、低い割合だが『読み逃げ』されることを嫌うユーザーがおり、ネットユーザーやミクシィ、ブログの普及で、ネットで情報発信する人の母数が増え、それに比例する形で『読み逃げ』を嫌う人の絶対数が増えた。OKWaveへのカキコミが『釣り』だったのかどうか判断できないが、仮に『釣り』だったとしても『読み逃げ』の事実がなかったことはならない」

「OKWave」広報は、「Yahoo!ニュース」の元になり、ネット上で「釣り」と指摘された「読み逃げ」のカキコミを削除した。これについては

「削除日、削除理由は答えられない」

として明言を避けたが、

「ここまで一つの質問と回答がネット上で大きな話題となるのは、過去に例がない」

と、困惑気味の様子だった。
「いつも良い人を演じなければ」の強迫観念が影響

「読み逃げ」問題を格好の「ネタ」としてパロディ化する動きも見られた。
ニュースサイト「Impress Watch」は07年4月1日(エイプリルフール)付けで、「『読み逃げ』ついに傷害事件に発展」という記事を掲載した。コメントがなかなか付かず「読み逃げ」状態にしびれを切らしたユーザーが激高し、マイミクに暴行したという内容だ。
また、動画に字幕をつけて楽しむ「字幕.in」では、洋画のシリアスなシーンに「読み逃げしたわね」「なんでコメントつけないのよ」などの字幕をつけて笑いを誘っていた。

どうでもいいような「ミクシィ読み逃げ」がこれほど話題になるのはなぜか?
「ミクシィ『mixi』で何ができるのか?」という本を書いた山崎秀夫氏は、本の中で「ミクシィ疲れ」という現象を指摘し、こう説明している。

――(ミクシィ疲れというのは)一度も会ったことが無く、日記を読み合っただけの「にわか友だち」を維持するために、たくさんの日記を読み、コメントを書く義務感に陥ることをいう。「マイミクとは良い関係を保つ義務がある。マイナスの気持ちは心の中で消し去り、いつも良い人を演じなければならない」――

「コメント」を書かなければという強迫観念に迫られ、「ネットの世界」でも気遣いやしがらみを感じるようになり、ミクシィを続けることに疲れていく。こんな気持ちに陥ってしまうと、自分は「読み逃げ」なんてどうでもいいと思っていても、「コメントしないならはじめから足あとを残すな」という主張もわかるような気になってしまうのかもしれない。

[ 2007年4月15日17時30分 ]