クラウドの波は企業だけでなく個人向けにも

【ITエクスプレス】
 ソフトやデータを、手元のパソコンや携帯電話などではなくインターネット上のサーバーに置き、いつでもどこからでも利用する便利な技術「クラウド」。よくコンピューターシステムのイメージ図で、インターネットが雲の絵で表現されることが名称の由来だ。
 ソフトやデータを持たないため高機能な端末は不要で、情報漏洩(ろうえい)の危険も少ないことから、多くの企業が積極的に導入を進めている。
 最近は、個人向けセキュリティーソフトでの活用が目立ってきた。9月1日に発売された「ウイルスバスター」(トレンドマイクロ)の最新版は「2011クラウド」。名前の通り、ウイルスを判別するデータベースである「パターンファイル」の大半を、パソコンでなくクラウドに置いたため、ファイル更新作業が減り、パソコンの動作が高速・軽快になったという。
 マカフィーの「インターネットセキュリティ2011」も、パターンファイルをクラウドに置き性能を向上。シマンテックの「ノートン360」にも、重要ファイルをクラウドに自動バックアップする機能がある。もはや、クラウドの波は企業だけでなく、個人にも押し寄せているのだ。(伊藤壽一郎)

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Posted by takahashi