141m飛んだ!14歳の高梨沙羅がV…HBC杯ジャンプ

◆HBC杯ジャンプ(10日・札幌大倉山ジャンプ競技場) 女子ジャンプ界の“スーパー中学生”高梨沙羅(14)=上川中2年=が、決勝で大倉山女子最長記録となる141メートルの大ジャンプで初優勝を飾り、賞金10万円を獲得した。4人で争われた男子決勝は、W杯遠征組の伊東大貴(25)=雪印=が139メートルで、連覇を果たした。
 14歳が大空に舞った。151センチの高梨の体が、高く浮いたままヒルサイズを大きく越えた。「平地で約2メートルの高さから落ちる衝撃」と語った着地も決めて初V。歴史を作った中学2年生は「自分でもビックリ。すごい楽しかった」とニッコリだ。
 この日の準決勝では、伊藤有希(16)=下川商=が139・5メートルの大ジャンプで大倉山の最長記録を破ったが、決勝ではその記録を塗り替えた。
 昨年、大倉山バッケンレコードタイ記録となる145メートルを飛んだ葛西紀明(38)=土屋ホーム=も「140メートルを越えるのは完璧なジャンプと風、着地の勇気がないと立つことができない。ホントすごい」と仰天だ。
 高梨の父・寛也さんは元選手で、兄の寛大(かんた)さんは北照高校でジュニア強化選手というジャンプ一家の生まれ。2月の世界選手権(ノルウェー)で、日本代表史上最年少出場が有力な14歳は「目標はまず世界ジュニア(今月下旬・エストニア)。できればメダルを取りたい」とキッパリ語った。
 ◆高梨 沙羅(たかなし・さら)1996年10月8日、北海道・上川町生まれの14歳。上川小2年でジャンプを始め、上川ジャンプ少年団入団。昨夏のコンチネンタル杯サマーGPで日本勢最高の総合4位。趣味はバレエ、ダンス。好きな科目は英語。好きな食べ物は魚料理。151センチ、43キロ。家族は両親と兄。
 ◆女子ジャンプ スキーの長さやスーツなどは男子と同じ。違うのはスタートゲートの高さ。この日は女子は男子より約6メートル高い場所に設定された。一般的にゲートが1メートル高いと飛距離は約10メートル伸びるとされる。大倉山での過去の女子最高記録は09年3月、イラシュコ(オーストリア)が出した139メートル。

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Posted by takahashi