東北の食ブランド再生目指す 三菱地所がプロジェクト

 三菱地所グループは、東北の食材活用などを応援する「リバース・東北フードプロジェクト」を始めた。東京で活躍するシェフの協力を得てメニュー開発を進め、震災と原発事故による風評被害からの食ブランド再生を目指す。
 東京で食育活動に取り組む「丸の内シェフズクラブ」(服部幸応会長)が協力する。シェフが東北の生産者や料理関係者らと交流や連携を図り、伝統野菜を使ったメニューや加工品などの新商品作りにつなげる。
 第1弾として14日には仙台市泉区の商業施設、泉パークタウンタピオで消費者向けの料理セミナーを、隣接する仙台ロイヤルパークホテルでは東京のシェフと地元関係者の交流会を開いた。
 セミナーでは東京のシェフ2人が宮城県産の豚肉と伝統野菜の仙台白菜を使った中華とパスタの調理を実演。際コーポレーションのオーナー中島武さんは肉まんなどを紹介し、「東北のおいしいものを日本中に伝えていきたい。家庭でも東北の旬の野菜を生かしてほしい」と話した。
 実演した料理はタピオ内の2店舗で新メニューとして提供する。三菱地所は「今後もこうした機会を設け、東京のシェフと地元関係者の緩やかなネットワークづくりにつなげたい」と話している。

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Posted by takahashi