情報番組にジャニーズもお笑い芸人もいらない! 日テレ新番組『バゲット』の挑戦

日本テレビ系が10月からスタートさせる新情報番組『バゲット』。今月27日に終了する午前の帯番組『PON!』の後番組として、月~木曜の午前10時25分から放送される予定だが、このほど同番組の司会に、局アナの青木源太と尾崎里紗が起用されることが明らかになり、業界関係者の注目を集めている。

2010年3月にスタートした『PON!』は、前身の『おもいッきりPON!』のMCが中山秀征だったことから、“ナベプロ枠”で中山と同じワタナベエンターテインメント所属のビビる大木を、曜日別のMCに起用。もう一人のMCには、ますだおかだ・岡田圭右が前身番組からスライド起用されたが、岡田が起用されたことで、彼が所属する松竹芸能の後輩芸人のバーター出演が増え、さらに番組では、売れないお笑い芸人やタレント、それに女優たちが曜日レギュラーを務めてきた。

こうした傾向は『PON!』に限ったことではない。いつからか情報番組はジャニーズ事務所のタレントや俳優、芸人たちに占領されるようになった。自分の意見を持たないジャニタレの国分太一がMCを務める『ビビット』(TBS系)に、爆笑問題がMCを務める『サンデー・ジャポン』(TBS系)、東野幸治らがMCを、ダウンタウン・松本人志らがコメンテーターを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)、俳優の坂上忍がMCを務める『バイキング』(同)。そのほか、俳優・梅沢富美男も、今や情報バラエティ番組に引っ張りだこ状態だ。

それぞれ、したり顔で言いたいことを言っているが、バラエティ番組ならまだ許せても、情報番組では視聴者もいい加減、辟易しているのだろう。実際、打ち切りとなる『PON!』の視聴率は、同時間帯で万年4位という不名誉な記録を更新。放送開始から約8年間で出した制作費の赤字は、5億円に上るともいわれている。

日テレとしてはこうした赤字もさることながら、このままでは視聴率3冠王の座が危ういとして、平均視聴率2%台と低迷する『PON!』の打ち切りを決定したようだが、併せて、新番組の“顔”に、局アナの青木と尾崎の起用を決定。2人のタッグで番組を進行する方針なのに加え、それまで『PON!』のレギュラーだったタレントたちを一掃するとのことで、他局も含めた情報番組のあり方に一石を投じるのではないかと注目されているのだ。

というのも、『PON!』の打ち切りが決定した段階で、NEWS・増田貴久が曜日レギュラーを務めるジャニーズ事務所などは、後番組へのスライド起用を猛プッシュしたようなのだが、『バゲット』のプロデューサーとなるN氏には、“芸能界の力学”が通用しなかったというのだ。

テレビ局と大手芸能プロの力関係によって、いつの間にかバラエティ化してしまった情報番組だが、『バゲット』が、お笑い芸人やタレントには頼らない、局アナ主導の新情報番組として成功すれば、他局も追随する可能性は高い。そのほうが制作費もかからず、一石二鳥だろう。個人的には、自分の感情だけで発言している爆笑問題・太田やダウンタウン・松本、それに坂上、梅沢には、一日も早くテレビから消えてもらいたいのだが、はたして『バゲット』の挑戦は吉と出るか……?
(文=本多圭)