ファン・ビンビンさん「脱税ごめんなさい」 中国トップ女優 4カ月ぶりに消息判明

約4カ月間も消息が分からなかった中国映画界のトップ女優、范冰冰(ファン・ビンビン)さんについて、新華社は10月3日報じた。ファンさんと関連企業が映画の出演料を巡り脱税したと認定され、国から追徴課税や罰金などを含め約146億円の支払いを命じられた。ファンさんは短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」を通じて謝罪するコメントを発表した。(共同通信=柴田友明)

4カ月ぶりにSNS更新、謝罪

ウェイボに投稿された文章の要旨は次の通りだ。

私は今まで経験したことがない痛苦を経て、深く反省しています。自らが行った行為を深く恥じております。長らく国家や社会の利益を損ねてきました。税務調査を受け、ひたすら反省しています。今後は法律を遵守していきます。これより誠意を尽くし、心配してくださった友人や皆さま方に向き合っていきます。この度、最終的な法律の処罰が決まりました。若くして芸能界に入り、努力を重ねて世界の舞台にも出ることができました。しかしながら、党や国家の政策、人々の支持を損ね、(女優として)ファン・ビンビン自身も傷つけたのです。規則や秩序を尊重して、よい作品を通じて信頼回復に努めていきます。あらためて、映画ファン、友人やみなさまに向けてお伝えします。本当にごめんなさい。范冰冰

今後は…

16年前に別の有名な中国人女優も同じように摘発された。中国映画「芙蓉鎮」(謝晋監督)の主役の劉暁慶さんだ。1980年代後半に日本でも放映され話題になった。芙蓉鎮は中国の文化大革命の時代、村落で豆腐料理屋を営むヒロインが政治運動にほんろうされ、逆境の中でひたむきに生きる姿に多くの人が感動して、劉さんのファンは一気に増えた。劉さんはその後、「西太后」などに主演。映画界の第一人者として国際的に知られるようになった。だが、2002年7月に北京市公安局に脱税の疑いで逮捕された。劉さん自らが経営する会社を舞台に大がかりな脱税事件があったとされる。有罪が確定した後に、劉さんは芸能活動に復帰したが、往年の人気は取り戻せなかった。

ファンさんの今後が注目される。新華社電によると、税務当局は6月、ファンさんが映画出演の際に偽の契約書を作成し、契約料を過少申告した疑いがあるとして調査を開始。脱税の事実を確認し、9月30日に罰金などの支払いを命じた。

ファンさんは10代で芸能活動を始め、出演作が次々とヒット。「X―MEN フューチャー&パスト」などハリウッド作品に出演するなど活躍し、東京国際映画祭では最優秀女優賞を受賞。米経済誌フォーブスの「世界で最も稼いだ女優」の1人に選ばれた。