3分目安に…「ウルトラマン温泉」人気

ウルトラマンに適した温泉がある。そんな情報を耳にして車を走らせた。JR山形駅から南西に約15分。田園風景の中に「百目鬼(どめき)温泉」(山形市)が現れた。

内風呂にも露天風呂にも「3分を目安に繰り返しご入浴下さい」と注意書きがある。高濃度のナトリウム塩化物温泉で、湯あたりを防ぐ体調面への配慮から「3分」と設定したが、これが地球で活動できる時間が3分のウルトラマンと結び付いた。インターネットなどを通じて「ウルトラマン温泉」などと拡散し、山形県内外から客がやって来るようになった。湯温は43.5〜44度と高めの設定だが、そこまでの熱さは感じない。高めにしたのは「長湯」を防ぐ心遣いだそうだ。

元々は、支配人の高橋四郎さん(75)が「第二の人生」を模索したのがきっかけで誕生した温泉だ。ハウス園芸をしようと2001年、農業用水のために100メートルほどの井戸を掘ると、農業用水には適さなかったが40度ほどと温かかった。さらに掘り進めると、350メートルで湯脈に到達。毎分350リットルと湯量が豊富で、地元の人から「温泉にしては」と求めがあり、2006年12月に源泉掛け流しの温泉を開業した。

年間利用者は平均24万人。思わぬ人気で手狭になったため、今年5、6月に洗い場と脱衣所を拡充し、サウナも設置した。高橋さんは「地元の声でできあがり、宣伝もしていないのに広まって、ありがたい」と話している。