「MEGA地震予測」19年春までに要警戒の5エリアはここだ!

列島が再び大きな揺れに襲われる可能性がある。2018年9月に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震(最大震度7)では41人が犠牲になった。この大地震を事前にキャッチし、警鐘を鳴らしていたのが会員制サイト「MEGA地震予測」を運営する地震科学探査機構(JESEA)だ。地殻変動を独自に解析し、導き出す精度の高い予測は「驚異の的中率」(地震学者)とも称される。JESEAは現在、5エリアで危険な兆候を察知。南関東、大阪、南海トラフに異変が現れているという。(海野慎介)

 北海道、そして大阪北部地震(18年6月)と大地震が立て続けに発生した。突如襲う震災を事前に予測できれば…。誰もが願うことだろう。

 JESEAの会長で測量工学の世界的権威、村井俊治・東大名誉教授は「東日本大震災が発生する前、東北地方の周辺の土地で異常現象を把握していた。それを生かせていれば…と今でも悔いています」と語る。

 これを教訓に13年から予測を開始。現在、3カ月以内に震度5以上の地震が起こる兆候が出た場合、会員制サイトで注意を呼びかけている。

 予測に用いるのは人工衛星の測位データで、「私たちは気付かないが、普段から地盤は隆起沈降し、東西南北に動いている。そのひずみが地震を引き起こすと考えています」と解説する。

 地図中の暖色で示された地域は、地盤が隆起し、寒色の地域は沈降を表す。色の付いた丸形などは高さの変動を観測したポイント。これに東西南北、水平移動した現象を考慮して分析する。

 19年春まで特に警戒を要する地域は5エリアだ。危険度5と4には、東京、大阪の2大都市が含まれるだけに発生すれば日本の機能を麻痺させかねない。

【危険度5】

 東京、千葉、神奈川、埼玉、静岡、山梨などを含む南関東・静岡エリア。18年9月2日から29日までのデータで気になる動きがあったという。

 「高さと水平方向に異常変動が集中しました。伊豆半島、御前崎などが沈降し、駿河湾の沈降は徐々に面積を広げ、静岡県東部にひずみがたまっている。熊本地震が起きる6カ月前、北海道地震の胆振地方でも3~4カ月前に沈降が広がった。震度5以上の大きい地震が起きかねません」(村井氏)

 【危険度4】

 大阪を含む南海・東南海エリアでは、同年9月2日から10月13日までのデータに目立った動きがあった。

 「福井から滋賀、奈良、三重、和歌山、徳島周辺で帯状に高さ変動が出る事例は初で驚きました。(高知県の)足摺岬や室戸岬、(和歌山県の)潮岬にかけて駿河湾ほどではないにしても沈降が起きている。中国(沈降)と四国(隆起)の間はひずみがたまっている。紀伊半島や紀伊水道、瀬戸内海周辺まで危険です」(同)

 【危険度3】

 岩手、宮城、福島などの東日本大震災エリア。

 「太平洋岸は隆起、秋田、山形は沈降。そして太平洋側が南東に動こうとしている。高さは東日本大震災の変動から回復しようとしていますが、水平方向は震災時と同じ動きです。震度3~5の地震の常習地帯と言えるでしょう」(同)

【危険度3】

 道南・青森エリア。

 「北海道で震度7の地震が起き、今後2~3年はくすぶりますが、襟裳岬に設置するプライベート電子観測点がしょっちゅう動いている。襟裳岬が隆起して、苫小牧や女満別の辺りとの高さの差が広がっています」(同)。青森は、襟裳岬の隆起と岩手、宮城などの激しい動きとのはざまで不安定な状況が続いている。

 【危険度3】

 南九州エリア。「熊本地震の影響を受けているほか、桜島など火山の影響で地殻が変動している可能性がある。最近、南九州では高さ変動も確認され、注意が必要です」(同)

 万一に備え、食料の備蓄、避難ルートの確認などやれることだけはやっておきたい。

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 村井氏が立ち上げた地震科学探査機構(JESEA)が実施。地上約2万キロメートルを周回するGNSS(衛星測位システム)のデータを利用。国土地理院が公表する全国約1300カ所の電子基準点で、どのような地殻変動が起きているかを観測し、地面が大きく沈むなどの異常変動を突き止めることで巨大地震の発生地域を予測する。2013年から17年にかけて震度5以上の地震に限ると、発生半年前までに前兆を捕捉できたケースは91%(JESEA調べ)。分析結果は「MEGA地震予測」(月額350円・税別)で発表。閲覧はhttp://megajishin.com/で。