<初売り>東北の大型店堅調 消費税増税見据え家電など好調、体験型福袋も定着

今年の東北の初売りは売り上げが前年並みか前年を上回るケースが多く、各店とも堅調なスタートを切った。期間中は天候にも恵まれ、10月の消費税率引き上げを見据えた高額商品の購入があったほか、体験型福袋の人気も定着した。
 仙台市内の2百貨店のうち、創業200周年を迎えた藤崎は売り上げが前年比3.5%、客数は3.4%それぞれ増えた。食品や婦人雑貨、婦人服が好調だった。福袋は客単価が下がったが、数量は4.9%増だった。
 担当者は「ファミリー層での買い回りが多く、売り上げが伸びた。早朝に並んで福袋を購入する初売りから、日中に買い物を楽しむ傾向に変わりつつあるのかもしれない」と分析する。
 仙台三越は初売りとクリアランスセールの同時開催が奏功し、売り上げは25%増、客数も7%増えた。セール品に加え、コートやニット、フォーマルウエア、高額の宝飾や時計などが順調だった。
 福袋は記念写真企画などが人気を集め、担当者は「福袋は『モノ』よりも『コト』を重視する傾向が続いている」と説明する。
 JR仙台駅周辺では、エスパル仙台の客数が前年並みだったが、売り上げはわずかに前年を上回った。主力のファッションや雑貨のほか、帰省客で土産品やレストランも好調だった。
 宮城県以外では百貨店の川徳(盛岡市)がほぼ前年並みの売り上げ。客数は前年をやや下回った。担当者は「客数の前年割れは初売り前に実施したセールが好調だったことの反動も考えられる」と話す。
 うすい百貨店(郡山市)は売り上げ3.2%増、客数10%増。計1万円以上を購入した場合に500円の買い物券を贈るキャンペーン、テレビCMの復活などが好結果につながった。
 イオンは東北45店の売り上げ、客数ともに前年並みだった。「消費税増税を控え、家電など高額商品の動向が良かった」(担当者)という。