「三陸わかめ」上々の高値 気仙沼で初入札会、震災前に近い出荷量

 「三陸わかめ」のブランド名で知られる県産ワカメの初入札会が13日、気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターであった。昨夏の猛暑による種苗の生育遅れなどで昨年より12日遅いが、昨年の初入札を4トン上回る64トンが出荷された。今年は昨年並みの1万500トンの生産を目指す。
 気仙沼市と南三陸町から塩蔵ワカメが出荷され、全国各地から集まった買い受け人が手に取って色を調べたり、香りを確かめたりして品定めをした。
 塩蔵は10キロ当たり1万1417円の高値が付いた。気仙沼市の海藻卸業者「カネショウ原田商店」の原田豊治社長(80)は「例年に比べて肉付きはまだ良くない。今後の生育や収穫量を注視したい」と話した。
 収穫は4月まで続く。県漁協気仙沼総合支所の小野寺益男支所長(60)は「例年より数量が減る懸念もあったが、初入札の出荷量は昨年より多い。順調に生育してほしい」と期待した。
 県産ワカメは全国生産量の約3割を占める。東日本大震災で施設が被害を受けたが順調に回復、近年は震災前の1万3000トンに近い出荷量となっている。