文化放送、週末ナイター今季は中継せず アニメ番組強化、ラジオに多様化の波

ラジオ局の文化放送が土曜日に放送していたプロ野球中継「ホームランナイター」を今年は定時の番組としては編成しないことが21日までに分かった。同局が強みにしているアニメ・ゲーム関連の番組編成を強化するためで、シーズン中は野球中継を優先することが当たり前だったラジオ界の多様化が進んでいる。

 文化放送では、すでに日曜日のナイター中継は定時では行っておらず、週末のナイター中継はレギュラー番組としては今季は行われなくなる。ただ、状況に応じて特別番組扱いで放送される可能性はある。また、平日に西武ライオンズの試合を中心に放送している「ライオンズナイター」は今季も放送される。

 今春の改編で、日曜午前11時から声優の阿澄佳奈がパーソナリティを務める「A&Gリクエストアワー 阿澄佳奈のキミまち!」が土曜日午後7時からに放送枠を移動する。これにより、土曜日は午後6時からの「Anison Days+(アニソンデイズプラス)」に始まり「-キミまち!」、「A&G TRIBAL RADIOエジソン」、「こむちゃっとカウントダウン」と文化放送が「A&Gゾーン」と位置づける、アニメ・ゲーム関連の番組が並ぶ。深夜にも人気声優が担当する番組が多く編成されている。

 ラジオ業界では、プロ野球の公式戦が行われている期間を「ナイターイン」と呼び、特に夜はプロ野球中継を軸においた編成が長年行われてきた。しかし、TBSラジオが18年にプロ野球中継から撤退。今回の文化放送も週末のみとはいえ、プロ野球中継を減らす形になった。

 文化放送は「他局で放送している同じコンテンツを放送することより、弊社の強力コンテンツであるアニメ&ゲーム番組のゾーンを広げることで独自路線を強調した編成に挑むことにしました」と改編の狙いを説明している。