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佐賀県職員が“いちごさんの苗”流出 県「ブランド確立に支障」と懸念

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佐賀県は19日、県産イチゴ「いちごさん」の苗を、再任用された県職員の60代男性が無断で、生産を認められていない農家に譲渡したと発表した。流出した苗を基につくられた5株は直売所で販売され、行方が分からなくなっている。20年ぶりの新品種のPRに努めていた県は記者会見で「苗がブローカーや県外、海外に出ていくと、ブランド確立に支障が生じる」と懸念した。【池田美欧】

直売所で販売後、行方不明

 いちごさんは、県とJAさが、生産者が2010年に開発を始めた。18年8月に品種登録し、同11月から市場に出荷。生産の権利を持つ県がJAと契約を結び、JAが認めた農家以外は栽培は認められていない。現在の契約農家は166戸。

 県園芸課によると、流出させたのは、品種開発をしていた県農業試験研究センターに所属する職員で、苗の栽培担当だった。職員は17年春、センター内で処分される予定だったいちごさんの苗5株を含む6株を、高校の同級生だった県内のイチゴ農家に提供した。

 職員はこの3カ月ほど前から新品種を話題にする農家に苗の提供を求められており、「断り切れなかった。新品種はもうすぐ普及するので渡しても大丈夫だと思ってしまった」と話しているという。金品の授受はなかったと説明している。

 農家は苗を栽培して増やし、同年夏に近所の別の農家に「育ててみたらどうか」と、入手経路を明かさずにいちごさんの苗15株を譲渡。ここでも金品のやりとりはなかったという。受け取った農家は県内の直売所で、苗5株と果実を「いちごさん」と書かれたテープを貼り400~700円で販売した。

 職員は18年3月末に任期を終えて退職。今年1月に農家から「直売所でいちごさんの苗が売られている」とJA職員に連絡があり発覚した。二つの農家にあった314株はすべて廃棄処分にした。

 県は処分する苗の定期的な在庫確認の実施などの再発防止を進める。御厨秀樹農林水産部長は「職員が発端となって不適切な事案を起こしたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。