イチローが現役引退 「後悔などあるはずがありません」

米大リーグ・マリナーズのイチロー選手(45)が引退を表明した。

   2019年3月20日に引退の憶測が広がっていたが、これが現実のものとなった。

MLB公式サイトでも大きく伝える

「現役生活に終止符を打ち、引退することになりました」

   イチロー選手は21日深夜、引退会見の冒頭で、こう語った。

「現役生活に終止符を打ち、引退することになりました。最後にこの(マリナーズの)ユニフォームを着て、この日を迎えられたことを、大変幸せに感じております。この28年を振り返るには、あまりにも長い時間だったので、ここで一つ一つ振り返ることが難しいのもあって、ここではこれまで応援していただいた方々への思い、そして球団関係者、チームメイトに感謝を申し上げて、皆様からの質問があれば、出来る限りお答えしたいという風に思っています」

   イチロー選手は愛工大名電高校から、1992年にオリックス・ブルーウェーブにドラフト4位で外野手として入団。2000年まで同チームに所属し、首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々のタイトルを獲得した。日本最後の年となった2000年に打率.387の自己最高打率を記録し、球界初の7年連続首位打者に輝いた。

   2001年にポスティングシステムを使って米大リーグに挑戦し、マリナーズに入団。米大リーグでも首位打者、盗塁王、ゴールデングラブ賞など数々のタイトルを獲得。ヤンキース、マーリンズを経て、2018年にマリナーズに復帰した。マーリンズ時代の16年には日米通算4257安打を達成し、これがギネス記録に登録された。

   国際大会での活躍も印象的で、2006年・2009年のWBCに出場し、日本の2連覇に貢献した。

途中交代で対戦チームからも拍手

   20日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕戦で、途中交代したイチロー選手。交代の際に、両チームの選手に拍手やハグで迎えられる姿が「引退するのではないか」と波紋を呼んだ。だが、試合後には「アメリカではよくある演出」などと話しており、引退説は消えたかのようにも思えた。

   ところが21日に事態は一転、米大リーグ公式サイトが開幕第2戦の最中に、イチロー選手が引退する意向であることを伝えた。開幕第2戦も1戦目と同様、9番ライトでスタメン出場。この日は、第1打席がファールフライ、第2打席がセカンドゴロ、第3打席が見逃し三振、第4打席がショートゴロだった。

   8回裏の守備にいったんつくも、監督から交代が告げられた。ベンチ前で菊池雄星投手をはじめとするチームメイトやスタッフに迎えられ、1人1人とハグを交わして、ベンチに下がった。対戦相手のアスレチックスの選手も立ち上がって拍手を送っていた。イチロー選手の現役生活が終わりを迎えた。試合終了後の会見では、これを念頭に置いて、「あんなものを見せられたら、後悔などあるはずがありません」と振り返った。