小惑星の名に「令和」=平和願い、高知の天文家

高知市の天文家が30年前に発見した小惑星を「令和の星」と命名した。

 「人々を照らし続けて」。発見者で名付け親の関勉さん(88)は、新たな時代が平和になるよう小さな星に願いを込めた。

 令和の星は、肉眼では見えない18等級の明るさで、直径は推定10キロ。関さんが1989年、おうし座の「すばる」(プレアデス星団)の西側の方角で発見したが、名前は付けていなかった。

 発見者として今月5日、国際天文学連合(IAU)に「Reiwanohoshi(レイワノホシ)」と提案。発見から時間がたち、「当初は命名する気はなかったが、天文家の仲間に背中を押され決意した」という。早ければ1~2カ月後、国際的に正式名称として承認される見通しだ。

 関さんは多くの彗星(すいせい)を発見し、「コメットハンター」の愛称で知られる。これまで見つけた天体は、20世紀最大級とされる「池谷・関彗星」(65年)など彗星6個と小惑星223個。90年には小惑星の一つに「平成」と命名した。

 昭和を「戦争と敗戦の時代」と語る関さん。平成には多くの自然災害が発生し、「令和の時代は世の中が平和になってほしい」と願う。小惑星が地球に接近すると予想される来年秋ごろ、観測会を開き、令和の星を多くの人に見てもらうつもりだ。