なぜ男は35歳を境に狂い始めるのか?

男性は35歳を境に迷走しはじめるという。
同じ価値観を共有できる仲間と飲んで「男子会、最高」とつぶやいてみたり、毎年ロックフェスで青春時代のアーティストを見ては涙したり。深夜アニメを見て急に人生論を語り始めるなんてのも、迷走の兆候だろう。耳の痛い話だが、社会学者の阿部真大氏は、その背景をこう読み解く。
「人生の次のステップに進めずに、自分を肯定したくなっているのでしょう。男性の婚姻件数が30代後半に激減するというデータから考えて、次のステップに進まなければならない35歳です。35歳で趣味的な要素に過剰に意味を求めるということは、次のステップを踏めていないことの裏返しでもあるのです」
阿部氏はこれらの行為を「まとめ作業」と命名し、「昔なら定年後の男性が自伝を書き出したりしていたのと同じことを、35歳ではじめているんですよ」と指摘する。確かに、35歳で「人生の肯定」をはじめたとあっては、あまりに「まとめ」がすぎるだろう。
一方、女性は30歳を境に狂いはじめるという。
「かつての『負け犬』や『おひとりさま』は、結婚できなくても、子供がいなくても私には仕事がある、という論理で成り立っていました。しかし近年、結婚して子供もいるうえに仕事でも活躍する女性が増え、仕事だけでは自分の人生を肯定するには弱くなった。それゆえ、仕事以外の何かにも過剰に意味を求めるようになったのだと思います」
そう考えれば、女性が男性より若くして迷走する理由もよくわかる。週刊SPA!10月4日発売号では、自分の商品価値を確認したくてセックスに狂うオンナ、男ウケを一切気にせずファッションに狂うオンナ、そのほか「婚活」「和」「スピリチュアル」etc.「安定」と「自分探し」「自分磨き」の3大欲求によって迷走を始めたオンナたちをリポートしている。
男も女も、ある年齢を境に狂うのだ! 

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