トヨタ、想定レート80円程度に修正へ 業績予想は維持

トヨタ自動車が平成22年度下期(22年10月~23年3月)の想定為替レートを現行の1ドル=90円から1ドル=80円程度に修正する方向で検討していることが25日、分かった。1ドル=81円前後と、想定を超えて推移している現在の為替水準を反映させるため。日本の製造業を代表するトヨタが大幅な修正に踏み切れば、今月下旬に本格化する上場企業の9月中間決算発表でも想定レートを見直す企業が続出しそうだ。
 対ドルで1円の円高に振れた場合、年間営業利益がいくら目減りするかを示す「為替感応度」はトヨタの場合、約300億円で、半年では約150億円。仮に下期の想定レートを円高方向に10円修正すると、単純計算で約1500円の為替差損が発生することになる。
 ただ、トヨタは9月までの国内販売がエコカー購入補助金終了前の駆け込み需要で好調だったほか、新興国の販売も拡大しており、23年3月期の業績予想は維持するとみられる。

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