新緑に映える「時代絵巻巡行」 仙台・青葉まつり閉幕、人出は昨年より6万人増

 第40回仙台・青葉まつり(まつり協賛会主催)は本まつりの19日、商売繁盛などを願う山鉾(やまぼこ)や勇壮な武者行列が連なる「時代絵巻巡行」が行われ、閉幕した。(12面に関連記事) 青葉区の東二番丁通や定禅寺通を練り歩く時代絵巻巡行は総勢約3800人が参加。伊達文化の礎を築いた伊達政宗らの時代行列を先頭に、10基の山鉾やすずめ踊りの大流しが続いた。

 協賛会によると、18日の宵まつりを含めた2日間の人出は約93万人。23年より6万人増えた。

15年ぶりに有料桟敷席「最高の思い出になった」

 仙台市中心部で華やかな「時代絵巻巡行」が繰り広げられた第40回仙台・青葉まつりは19日も青空が広がり、多数の参加者と観客の熱気に包まれた。メイン会場の定禅寺通には15年ぶりに有料桟敷席が設けられ、利用者はくつろぎながら間近で山鉾(やまぼこ)巡行やすずめ踊りを楽しんだ。

 桟敷席は18、19の両日、定禅寺通と国分町通の交差点に設置。19日分の中央緑道付近のSS席と定禅寺通南北歩道側のS席の計約430席が完売した。

 「最高の思い出になった」と喜んだのは仙台市太白区の教員植松千晶さん(31)。数日前、SS席のテーブル付き4人席(6万円)を「奮発して買った」という。長男遥禾ちゃん(1)と祖母の大本千代さん(88)=川崎町=らの家族4世代で楽しみたいと考え、席を購入した。

 植松さんは「お年寄りや子ども連れがゆったりできる。とても満足したので、また利用したい」と話した。大本さんも「生きているうちに現地で初めて見られて良かった」と笑った。

 まつり協賛会によると、今回は桟敷席の利用者アンケートを実施したり、県内外の旅行代理店の関係者を招いたりした。次回以降の運営に活用する。

 山鉾巡行は昨年と同じ10基。「御神船山鉾」を運行し、総勢135人を率いた仙台水産(仙台市)の石森克文副社長(64)は「前年よりお客さんが戻ってきた印象。けがもなく無事に終えられて満点です」と話した。

タイトルとURLをコピーしました