新聞の偏向報道に”裁き”がないのが不思議

昨年5月放送のクローズアップ現代の放送内容の一部に「やらせ」があったとして、NHKの調査委員会は最終報告を公表するとの方針ですが、「過剰な演出」はあったものの意図的な「やらせ」はなかったとの認識とのこと。

最 近流行っている「ラッスンゴレライ」級に意味が分かりません。「過剰な演出」というのがつまるところ「やらせ」なのではないのですか?やらせの明確な定義 は分かりませんが、ドキュメンタリーや報道で事実を伝えることを前提にしているものなのに、過剰に脚色、つまり「盛る」ことをしたら、視聴者には意図され た印象が伝わるわけで、本質的には変わらない、つまりアウトだと思うのです。

「やらせ」とまではいかないのでご勘弁をという内部調査だっ たら、調査する意味ないのでは?と率直に思ってしまいますがどうでしょうか?以前テレ朝の問題でBPOに付託すればとコメントしたことがありましたが、 BPOが大岡越前の役割を果たせるのかどうかはともかく、客観的な評価を早急にくだすべきだと思います。

もっとも、テレビのやらせについ ては諸々指摘される一方で、新聞の偏向報道には全く裁きの場がないことがかねてより不思議でなりません。新聞にはいわゆる「やらせ」はありませんが、明ら かに報道ではなく意図した意見誘導、オピニオン形成と思われるものは枚挙に暇がありません。

取材されて記事を見るとビックリすることもし ばしばです。先日産経新聞に取材された記事はほぼ答えた通りの意図が掲載されていましたが、どの新聞とは言いませんが、取材された記事を見て唖然とするこ とは一度や二度ではありません。政治家ならみんな体験していることだと思います。しかし、記者に文句を言っても「いやー、デスクの方針なので~」とはぐら かされる始末で、まさに始末が悪いです。

テレビにはBPO、そして広告にはJAROと、それぞれストッパーがありますが、新聞にはなくて良いのでしょうか?

こ う書くと、「新聞協会があることすら知らないの?」と言われること請け合いです。当然知ってます。そこには「新聞倫理要項」というものもちゃんと掲載され ています。しかし、新聞協会の主張で私が今までに聞いたことがあるのは「新聞は消費税軽減税率対象にせよ」のみ。ホームページを見てみてください。

業界の権益を守ることが第一の団体では実効性が足りません。まさにこの辺は、ソーシャルな団体などが勝手連的に大岡裁きを行うしかないのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました