東北工大は21日、仙台市青葉区中央4丁目のアーバンネット仙台中央ビル5階に、サテライトキャンパスを設置すると発表した。開設は2025年4月。今年12月末に閉館する青葉区の一番町ロビーに代わる市中心部の拠点として活用し、自治体や企業との連携強化を目指す。
会議室、ギャラリー、多目的室、応接室を含む事務スペースの4部屋で、計80平方メートル。大学の公開講座や研究成果の発表、作品展示などを行う。八木山キャンパス(太白区)にある地域連携センターの事務機能も移転する。
大学によると、主に学生や教職員の利用を想定。一番町ロビーと同様、学内関係者を通じた市民の利用申し込みも受け付ける予定という。
ビルには東北大青葉山新キャンパス(青葉区)の次世代放射光施設「ナノテラス」の分析室や、コワーキングスペースなどが入居する。渡辺浩文学長は「恵まれた立地環境を生かし、自治体や企業などとの交流の機会、連携事業を通じてイノベーションの創出につなげたい」とのコメントを出した。