檀れい 及川光博 電撃結婚 「相棒」共演で生涯の“愛棒”に

 歌手で俳優の及川光博と女優檀れいが27日、結婚した。東京都内の区役所に婚姻届を提出したことを、それぞれが公式サイトで報告した。2人は昨年元日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「相棒」での共演をきっかけに交際をスタート。お互いに“生涯の相棒”をゲットすることになった。
 熱狂的な女性ファンが多く“ミッチー”“王子”と呼ばれる異才と、サントリー「金麦」のCMでキラキラした笑顔を振りまき、世の男性のハートをつかんでいる人気女優。人知れず愛をはぐくんできたビッグカップルが、ゴールインを迎えた。
 及川は27日夜、公式サイトに連名のメッセージをアップ。「突然ではありますが、報告をさせていただきます。私ども、及川光博と檀れいは7月27日に入籍をいたしました。2009年の晩秋、ドラマでの共演をきっかけに知り合い、その後交際に発展し、約1年を経てこのたびの運びとなりました」と経緯を明かした。
 さらに「互いに人生の半分ほどを生きて、いよいよ後半戦に突入…そんなタイミングでのめぐり逢(あ)いに、運命的な引力を感じました。やがてそれはゆっくりと確信に変わっていき、“結婚”という選択肢を意識せざるを得なくなりました。二人で慎重に考え、話しあってたどり着いた結論です」とアラフォー同士の決意をつづった。
 檀も公式サイトで、「いつもお仕事のことばかり考えてきた私にとって、結婚はまるでドラマや映画の中の事のように思えていましたが、共演がご縁で出逢(あ)い、その後おつきあいをさせていただく事となり、彼の真面目さ、誠実さ、そして周りの方々に対する思いやり、優しい人柄にふれ、これからの人生を一緒に歩んで行きたいと思うようになりました」と及川への思いを明かした。
 現時点で檀は妊娠はしておらず、挙式や披露宴、記者会見は予定していない。及川は同日付のファンクラブ向けのブログで「ちなみに、できちゃったわけじゃないよ!?」と律義に“できちゃった婚”ではないことを報告している。
 2人が出会ったのは09年秋。昨年元日に放送された「相棒 Season8」のスペシャル版の撮影だった。水谷豊(59)と及川のコンビが難事件を解決していく人気シリーズで、檀は及川演じる尊の大学時代の恋人役でゲスト出演した。
 また、檀は元宝塚歌劇団で、月組と星組のトップ娘役を務めたが、及川は大の宝塚ファンとして知られる。09年に宝塚が「相棒」を舞台化した際は「宝塚ファンなので2倍楽しみ。しかも主演は友人の真飛聖。絶対見に行きます!」と話したほど。檀の在籍中は面識はなかったというが、出会いは運命だったのかもしれない。
 2人は「今後は支えあい、高めあって、笑顔で歳を重ねていけるよう努力してまいります。もちろん、俳優・女優として、またミュージシャンとして、より一層の努力をしてまいります」とさらなる飛躍を誓っている。
 ●及川光博(おいかわ・みつひろ) 1969(昭和44)年10月24日生まれ、東京都出身。成城大法学部卒。96年に「モラリティー」でCDデビュー。ライブではコスプレなど派手な衣装を着こなし、ファンを「ベイベー」と呼ぶ自己陶酔的なキャラクターで魅了する。02年には故・忌野清志郎さんと意気投合し、デュオ「ミツキヨ」を結成。09年にテレビ朝日系ドラマ「相棒」の2代目相棒に抜てきされ、俳優としても飛躍を果たした。身長174センチ、血液型B型。愛称はミッチー。宝塚歌劇団とアニメ「ガンダム」のファン。
 ●檀れい(だん・れい) 1971(昭和46)年8月4日生まれ。京都府出身。元宝塚歌劇団月組、星組のトップ娘役。2005年に退団。06年12月、映画「武士の一分」(山田洋次監督)で映画デビューし、日本アカデミー賞優秀主演女優賞などに輝く。09年6月、舞台「ゼブラ」に出演予定だったが、鉄欠乏性貧血で降板。10年NHK「八日目の蝉」でドラマ初主演。身長162センチ。愛称は「だんきち」など。
◆番記者メモ 宝塚では異例!! 2つの組でトップ
 檀は、出身地の京都で評判の美少女だった。自らアイドル誌に写真を送り読者モデルを務めるなど、芸能界志向が強かった。縁あって宝塚歌劇団の門を叩き、美ぼうだけでなく歌、演技、踊りに磨きをかけた。
 月組で娘役トップ(1999~2001年)の後、専科に回り、再び星組のトップに就いて卒業(03~05年)。
 2つの組でトップという経歴は、宝塚の歴史の中でも珍しい。歌劇団の事情があったにせよ、美ぼうと実力が必要とされたわけだ。当時、オヤジファンから「夜の銀座にデビューしたら、即ナンバーワンだな」などという声が聞かれるほど、美しさは際立っていた。
 同期や下級生にも慕われたのは、その「男前」ぶりだ。思い切りがよく、ストレートな物言いの中に気遣いを忘れず、ギャグのセンスも持ち合わせ、お高くとまっているイメージが全くない。そんな素顔にミッチーもホレたのだろう。「金麦」のCMで見せるカメラ目線の先は、ミッチーだったのか! (本庄雅之)

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