ススキ秋風ゆらり 38年ぶり白露と中秋

 8日は二十四節気の「白露」。秋の気配が少しずつ深まり、透き通った露が結ぶころとされる。仙台市内ではいわれの通り、通勤、通学途上の路傍で、しっとりと朝露をまとった草木が朝日を浴びて輝いていた。
 仙台市天文台によると、ことしは1976年以来、38年ぶりに白露と旧暦8月15日の「中秋」が重なる珍しい年回りとなった。ただ、月が満ち欠けする周期と暦にはずれがあるため、中秋の名月は必ずしも満月とは限らない。ことしは9日が満月になる。
 太白区の市野草園では、風になびくススキの穂が、訪れた人たちに秋の訪れを告げていた。今夕は午後5時半~7時に無料で特別開園し、野だてやミニコンサートを楽しみながら中秋の名月をめでる「野草園月見の会」を催す。
 仙台管区気象台によると、8日の宮城県内は日中、晴れや薄曇りの天気で、仙台の正午までの最高気温は24.7度。午後は西部の山沿いで雨の降るところがある見込み。夜は雲が広がり、かすんだ月の十五夜となりそうだ。

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