政府が2015年1月から相続税を増税し、同年10月の消費税増税を検討する中、不動産などの資産防衛策について理解を深める「一日大学セミナー」が27、28日、河北新報社で開かれた。
賃貸住宅経営などのノウハウを持つ積水ハウスの協力を得て、河北新報社が主催。アパート経営者や土地の有効活用を考えている人ら約100人が参加した。
「やさしい相続・遺言」「不動産管理法人を設立した場合の税務問題」などのテーマに専門家が講演。公認会計士、税理士の石沢裕一氏は、15年10月に消費税が10%に引き上げられる場合にアパート経営者が留意する点を解説した。
アパートなど不動産新築の際には、15年3月31日までに工事請負契約を締結すれば、物件引き渡しが10月以降になっても消費税率を8%に抑えられる経過措置があることを説明。「もし3月31日以降に契約額が変更になれば、増額分が10%の税率が適用される」と話した。