「昔から女癖や素行の悪さはすぐ近くで見てきたし、そういう奴だからしょうがないと思っていた。でも、どうしても納得いかない、見過ごせないことがあって……」
そう話すのは、広末涼子の“元夫”キャンドル・ジュン氏と10代の頃から付き合いのある男性Aさん。キャンドル氏が主催するイベントなどに協力してきたが、現在2人は絶縁状態にあるという。
「CJ(キャンドル氏と近い友人や関係者は、“キャンドル・ジュン”の頭文字を取って『CJ』と呼ぶという)の行動でどうしても許せなかったことがあったんです。本当に意味不明なんですが、CJは周りのスタッフに非通知着信をくり返すんです。それは僕自身にもありましたし、僕の実家にまでかかってきていた。それだけでなく“息子を誘拐するぞ”なんていう脅しをしてきたこともあり、高齢の母親が心配して僕を探し回って大騒ぎになった。それをキッカケに今までもおかしいと思っていたことを調べだしたんです」(Aさん、以下同)
助けられてるのはオメーじゃねーか
“被災地支援ビジネス”─Aさんはキャンドル氏の実態をそう表現する。『一般社団法人LOVE FOR NIPPON』。これはキャンドル氏が立ち上げ、代表理事を務める一般社団法人。主な活動は被災地支援、また被災地でのイベント開催など。現在も毎月11日に被災地を訪れキャンドルを灯している。直近の7月11日にもキャンドル氏は福島県南相馬市を訪れている。以降の内容は、キャンドル氏は現在も変わらず“活動”を続けているということを前提に読んでもらいたい。
「支援団体の活動にかこつけたお金、女の問題。被災地の人たちへの不義理……。何が支援だよ、助けるんじゃなくて、助けられてるのはオメーじゃねーかよという感じです」
まずは被災地支援団体の活動費の出どころから……。
「こういった団体って活動の資金がなかなかないわけです。そこで助成金などを申請して活動費に充てたりするのですが、LOVE FOR NIPPONは涼子ちゃんの事務所フラームからお金をもらうことでなんとかやっていけた。フラームからLOVE FOR NIPPONにお金が振り込まれるようになったのは、涼子ちゃんと佐藤健の一件以降からだと思います。自分は後々になって調べて知ったことではあるのですが」
広末事務所から数百万円が振り込まれる
’14年に広末は佐藤健との不倫が報じられた。当時について、『週刊文春』6月29日号によると、フラーム社長主導でキャンドル氏と佐藤が示談。キャンドル氏には佐藤健側(当時の所属事務所はアミューズ)から示談金が支払われたという。
そんななか、広末側であるフラームとしても口止め、示談の意味合いもあったのか……キャンドル氏側にフラームよりお金が振り込まれるようになったという。
「CJ個人への振り込み、LOVE FOR NIPPONに対しての振り込みで合わせて数百万円単位のようです。それ以外にも毎月のように支払われていたと聞いています。そのお金がなければ活動できていない」
広末の所属事務所フラームに、キャンドル氏側への振り込みについて問い合わせると、以下の回答があった。
《謹慎中の所属女優に関わるお問い合わせについては、回答を差し控えさせて頂ければと思います。また、本人の軽率な行動が原因ではありますが、今、家族はとても傷つき、取材や報道に怯えている状況です。どうか子どもたちや家族が傷つくような報道には、ご配慮を頂ければ幸いです》
被災地支援団体には“寄付金”も集まっていた。しかし、キャンドル氏のその使い道は……。
「CJが個人で使っている車がランドクルーザーで、その車体とカスタムにかかった費用はLOVE FOR NIPPONに集まってきた寄付金で払ってるんですよ」
Aさんいわく、かなりの金額だったという。
「たとえ被災地に行く時に使う車だとしても……どうなんだって話じゃないですか。被災地に行く車にカスタムなんか必要なのか。“何色にしようかなぁ”とかすげー嬉しそうにしてて。3.11の被災地当初って気持ちが1つになっているときにそういうことするから」
キャンドル氏が被災地で支援活動してきたことは事実ではある。しかし、彼の周りで金のトラブルが尽きなかったという。
キャンドル氏の事務所に届いた“自作自演”怪文書
「各被災地は、それぞれ自治体に被災地復興支援の助成金をもらって、そのお金も含めて復興イベントなどの活動に充てています。そのお金は一度被災地の人のもとに入るんですが、CJは、“彼らがネコババしているんじゃないか”とか変に勘ぐって、トラブルになったりしている。正直、ほとんどの被災地支援は最終的に現地の人と金で揉めてると言っていいですね。あいつはそういうときに自分を有利にするために周りを巻き込んで、現地の人の悪口を言いふらしたりする」
その一例。東日本大震災の被災地・宮城県山元町に支援活動の縁でLOVE FOR NIPPONとともに活動するグループが発足。主な活動内容は地元の“お母さん”たちの特技を活かしたモノ作りとその販売。手作りのミサンガが主力で、キャンドル氏と仲のいいミュージシャンとコラボ商品にしているため売れ行きが良かった。そのグループの代表はLOVE FOR NIPPONに所属し、社員として給料も発生していたのだが、
「代表の女性と金銭面も含めていろいろトラブルがあって、彼女がLOVE FOR NIPPONを離れることに。CJは“事業の儲けを独り占めしようとしているんじゃないか”と勘ぐって、なかなか辞めさせなかった。そんなときにCJの事務所に怪文書がFAXで届いたんです」
《キャンドル ジュンさんにお伝えください
LOVE FOR NIPPONのメンバーに裏切り者が出たようです 今後 何か
トラブルが発生するかと思われます
(トラブルに乗じて義援金の持ち逃げ等)
取り返しがつかなくなる前にメンバーを監視
されたほうが良いかと
ご検討されてくだい》
妙な行間、そして句読点のない文章に脱字……。これは週刊女性が最初にキャンドル氏に問い合わせた際、彼から担当記者宛に届いたメールの文章と酷似している。
被災地の女性を利用して1283万円の儲け
「事務所宛にそのFAXは届いたのですが、発信されたコンビニにも行って確認しました。送ったのはCJだと。だいたいこの文章は見る人が見れば、CJのものとわかります。句読点がないこと、またあいつはよく“ください”を“くだい”って間違うんですよね。引き止めていたのもその人が作る作品が売れるということが大きいのですが、いざ辞めるとなったら、その人を裏切り者扱いしたということです。そもそもその人は被災者ですからね。被災地支援団体のやることですかって話です」
キャンドル氏がその女性を手放したくなかった理由が明確にわかる資料がある。震災から1年後の’12年のLOVE FOR NIPPONの収支報告書と貸借対照表を入手した。彼女が代表を務めるミサンガなどを作るグループの事業収益は1283万3675円。’12年のLOVE FOR NIPPONの収益全体の43%にも上る。
「CJというかLOVE FOR NIPPONは作品の材料の原価を負担してはいますが、それは微々たるもの。儲けはごっそり……」
問題は金銭面だけではない。人道的な部分も……。キャンドル氏は一般の人に“想い”を書いてもらったキャンドルに火を灯すという“メッセージキャンドル”の活動を行っている。子どもには“将来の夢”、大人には“今の想い”を綴ってもらうというものだ。
「あれ、“良いもの”だけ倉庫に取っておいて、そこから現地に持って行ってるんですよね。いつも“良いメッセージ”があるわけじゃないじゃないですか。だからストックしておいた良いメッセージのキャンドルを持って行ったり、ときにはスタッフに書かせたものを灯して写真に収める。まぁヤラセですね。あ、これにもフラームが絡んでたことがあって……」
LOVE FOR NIPPONの活動費を集めるためにクラウドファンデングを行ったときの話……。
「なかなかお金が集まらなくて。それでカッコがつかないからフラームがお金を入れてくれたんです。CJは“またお金いれてもらっちゃったよ、頭上がんねぇなぁ”なんて笑ってました」
キャンドル氏の被災地での活動、灯されたキャンドルに心を打たれた人も少なからずいるだろう。しかし、その裏側にはまだ……。
「災害の被災地だけでなく、終戦記念として原爆の爆心地などでもキャンドルを灯します。そのなかには“撮影はNG”という場合があるんですが、そうなるとCJは“だったらやめよう”となる。つまり彼にとってキャンドルを灯すことに意味はなく、キャンドルを灯し、それが自身の活動として伝えられること、宣伝されることにこそ意味がある」
CJの裏の顔を知りつつも野放しにするアーティストたち
これまでAさんが話したことは、キャンドル氏のイベントによく参加している一部の歌手やアーティストは知っている話だという。
「彼らはCJの裏を知ってるくせに野放しにしたまま。ライブとかでは“(社会問題などに)声を上げろ”とか言ってるのに、身近に起きている問題に声を上げない。反戦などのメッセージを発信し、それを売りにしている人、おとこ気を売りにしているアーティストもいるのに。世界平和だの大きなことを言う前に、自分がやっていることを改めろと。影響力のある彼らにCJを注意してほしいけど、知らぬ存ぜぬ。CJもその人たちも“エセ同士”だから一緒にいるんだなって今は思いますけど。でも言ってもらわないとあいつも気づかないと思うから。このままじゃ気づいてくれない」
あるアーティストはAさんの指摘から、キャンドル氏のライブイベントへの参加を昨年までで取りやめた。
キャンドル氏にLOVE FOR NIPPONとフラーム間での金銭的援助について問い合わせたが、回答はなかった。
キャンドル氏の“被災者支援ビジネス”が終わることはあるのか──。