「社会に出て分かったことはなんですか?」

4月も後半に入ったが、新社会人のみなさんはまだまだ学生の頃とのギャップに戸惑う場面もあるだろう。先日ガールズちゃんねるにトピックを立てた新人女性もその1人。「社会に出て分かったこと」の体験談をこう語っていた。

「同性の人は異性の方より厳しく見てくること」

トピ主は、女性社員から「初日からこんなに言われるんだ」と思うほどきつい口調で指導され、対して「男性陣は優しくご指導してくれました」と書いている。これが、よくある「お局問題」に繋がるのかなと思ったらしい。「みなさんも何かあればどんどん書いて言ってほしいです!」と意見を募っていた。(文:okei)

「仕事ができるに越したことはないが、世渡り上手や幅広い人脈がものをいう」

これに対して、社会人として思うところが沢山ある人たちが、460以上のコメントを寄せている。「定時退社なんて出来ない」「時間があっという間に過ぎて行くこと。24時間じゃ足りない」など納得の感想のほか、目立ったのは「世渡り」に関することだった。

「信じられるのは自分だけだということ」
「手を抜いてる人が絶対いること」「真面目より要領良い人の方が得」
「上司に可愛がられてる人ほど、裏表が激しく手を抜くのがうまい小狡い人だった」

何があったのよ…と声をかけたくなるような、どこか諦めに似たコメントの数々。これらに共感する人も多い。

「勉強の頭良いと仕事の頭良いは違う」という意見もあったように、学生時代は真面目に学校の勉強を頑張っていればなんとかなったものが、社会に出るとそれだけではダメという場面を経験・目撃してきたようだ。

「仕事ができるに越したことはないけど、世渡り上手や幅広い人脈が出世に物を言う」
「人間的に良い人でも、仕事が出来るとは限らない。またその逆も然り」

という回答に実感がこもっている。

「女は女に厳しい。でもその厳しさは優しさの場合もある」

ここで、改めて学生と社会人の違いを考えてみると、これまで学生は学校が用意したカリキュラムをこなして、ほとんどの場合好きな友人とだけつき合っていればよかった。

一方、社会人は与えられた仕事をこなすことはもちろん、様々な年代の人間と上手に付き合っていく必要がある。ときには気を効かせて自ら動かないと「使えないやつ」などと理不尽なことを言われてしまう恐れまであるのだ。

ちなみに、冒頭のトピ主の「お局問題」に関しては、若い女性が多く投稿するサイトのため、「お局の嫉妬」と捉え共感する人は多かった。しかし、お局年齢の筆者はこんな落ち着いたアドバイスが的確かと思う。

「女は女に厳しいからね。でもその厳しさは優しさの場合もあるよ。すぐにお局確定はしないほうがよい。男が優しいのはめんどくさいことに巻き込まれたくないから」

つまり、厳しい指導はしっかり教育したい気持ちの表れともいえるのだ。入ったばかりの新人が色々至らないのは当然で、遊びに来ているわけではないのだから人によっては厳しい口調にもなるだろう。

こうした意見にトピ主は、「理不尽な怒り方ではなかったので、素直に問題だった所を反省して受け止めました。優しくご指導してくれる女性もいましたので、女性全員が厳しい人ではないんだなと思いました」と素直に書いている。

こういう態度でいけば、お局も上司も納得してトピ主を可愛がってくれるだろう。正直煙たいと思っても、表向きはこの素直さが大事である。同僚には「世渡り上手」と言われてしまうかもしれないが。

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