ネイマールの過剰に痛がるアクションを真似た動画がネット上で旋風を巻き起こす
ブラジル代表FWネイマールは、ロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝でベルギーに敗れてすでに大会を去ったが、いまだに大きな注目を集めている。
ファウルを受けた際の過剰な痛がるリアクションを真似た「ネイマールチャレンジ」が大流行。その勢いは止まらず、海外メディアも「大会で最も模倣されたプレーヤー」「最新のセンセーション」と報じている。
今大会、ネイマールは対戦相手から厳しいマークに遭い、何度もピッチに打ち付けられた。しかし、なかにはPK誘発を試みたり、足を踏まれたとしてタッチライン際をのたうち回るなど、フェアとは言えない行為は海外メディアやファンから批判の対象となってきた。スイス公共放送「RTS」は計14分間ピッチに倒れていたというデータを紹介していたが、そんなネイマールの痛がるリアクションはすぐさま世界的に広まった。
ベルギー代表のファンフェスタでは大観衆が「ネイマールにファウル!」という掛け声ととも、数千人が一斉にのたうち回るというコミカルな動画が完成。 米アイスホッケーリーグNHL・サンノゼ・シャークスのマスコットは通路でスティックに軽く接触しただけで、20秒以上悶絶する演技動画を公式ツイッターで公開して反響を呼んだ。さらに、世界中のサッカー少年が痛がる演技を競い合うように突如ピッチ上や路上で大げさに悶絶。その対象は犬や猫にまで普及するなど一大ブームとなった。
米ニュース誌「TIME」は、「ネイマールチャレンジは世界中に笑いを広げている」と特集。「ネイマールはW杯で栄光を手にするチャンスを失ったにもかかわらず、違う意味で勝利した。彼は大会で“最も模倣されたプレーヤー”になったのだ」と報じた。
ネイマールは「プレーでなく、演技で私たちを幻惑することを選択した」
また、英紙「ミラー」も「ネイマールチャレンジはインターネットを席巻している最新のセンセーション」と取り上げ、「残念なことに、彼はプレーでなく、演技で私たちを幻惑することを選択した。彼のローリング、ダイビングは世間に浸透した」と伝えている。
ベルギー戦敗退後には、自身のインスタグラムに「最大の悲しみ」「再びフットボールをプレーする力を見つけることは難しい」と苦しい胸中を綴っていたネイマール。大きな挫折を味わったエースの心とは裏腹に、“ネイマールチャレンジ”の勢いはしばらく止まりそうにない。(Football ZONE web編集部)