ブラジルの大洪水で「鶏肉」値上がり?コーヒー豆、オレンジ果汁に続き 影響日本にも

 ブラジルでは大洪水で甚大な被害が。  ブラジル南部では、4月末から続く記録的な大雨により各地で大規模な洪水が発生し、ロイター通信によると、死者149人、行方不明者は108人にのぼり、『ブラジル史上最悪の水害』と言われる事態になりました。 【画像】水害があったブラジル南部は鶏肉の主要生産地域 鶏の飼料にも影響

■日本の輸入鶏肉 約7割がブラジルから

 今回のブラジルの水害により、鶏肉が値上がりする可能性があります。  というのも、ブラジルは日本に輸入される鶏肉の約7割を占めていて、ブラジルの鶏肉の生産地域である南部が今回の大雨で大きな被害を受けたからです。  資源・食糧問題研究所の柴田代表は、「南部は鶏だけでなく、鶏の飼料も生産しているため、影響は大きい。価格は上がらざるを得ない」といいます。

■コーヒーやオレンジジュースにも影響

 また、ブラジルで2023年の秋から2024年の春まで続いた猛暑や干ばつの影響も出ています。  ブラジルは、日本に輸入されるコーヒー豆の約3割以上を占めていますが、2023年1月に1トンあたり2000ドルほどだったものが、2倍以上になり、日本のコーヒーメーカー大手は4月に即席コーヒーを約2割値上げしました。  そして、先日もお伝えしましたが、日本に輸入されるオレンジ果汁の約6割を占めるブラジル産のものが不足し、ジュースの販売休止が相次いでいます。  また、約2割を占める大豆の生産量が減少したため、大豆油の価格が高くなる可能性もあります。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月17日放送分より)

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