先月も地球は暑すぎた問題。
10月になったら、ラテやスカーフを楽しむというのはもう過去の話かもしれません。というのも、2019年の10月は、観測史上最高の暑さを記録した10月となったからです。この結果に驚くどころか、もはや納得してしまう人もいそうですね。
年々暑くなっている
欧州連合(EU)が運営するコペルニクス気候変動サービスは今週、調査結果を発表。今年の10月が1981年から2010年にかけての同月の世界の平均気温よりも+0.69℃高かったそうです。この記録は2019年の9月が観測史上最も暑い9月の記録を塗り替え、そして今年7月が地球の観測史上最も暑い月となった後の記録更新となりました。
私たちが住んでいるのは、記録破りの最高気温が果てしなく続く世界なんです。これぞ、地球温暖化ですね。
たかが0.01℃、されど0.01℃
今年の10月の記録は史上2番目に暑かった2015年の10月とほとんど差はありません。ほんの0.01℃差で負かしただけですから。とはいえ、気温が年々上昇していることは事実。以下のグラフは、1981年から観測している月間の気温の変化です。
今回は、世界中のほとんどの地域が暑さを感じました。ヨーロッパの東部や、北極と東南極のほぼ全域でも暑かったというのは悪いニュースです。ブラジル南部、アフリカ南部、そしてオーストラリアの西部と南部でも平均気温以上が観測されました。
その一方で、合衆国西部とカナダでは平均気温以下を観測。その地域にとっては良いことですが、地球の気温が上昇し続ける限り、私たちの知っている世界は破滅する運命にあります。
アメリカはパリ協定から離脱
幸いにも、科学者たちが針路を転換させるうえで役立つ提案とともに気候非常事態宣言を発表したばかり。しかし、残念なことに世界各国のリーダーたちに温室効果ガス削減を求める頼みの綱であるパリ協定から、トランプ大統領は米国が正式に離脱することを通告。
早くも来年の夏が心配です。