優の佐藤健さんと神木隆之介さんがプロデュースした街歩きイベント「仙台謎解きウォーク 街に願いを」が1日、仙台市中心部で始まった。初日は約100人が挑戦。JR仙台駅にある市観光情報センターで参加キットを受け取った後、友人や家族らと相談しながら謎解きを楽しんだ。
初日は100人が挑戦
謎解きは全国各地で人気を集めるイベント。今回は参加者が冊子と無料通信アプリLINE(ライン)で伝えられる課題に、街を歩きながら答えていく。途中には暗号や言葉遊びなどのクイズが数多くあり、解答を導くには街の建物や風景を確かめる必要がある。
好天に恵まれた1日は、参加者は途中食事や買い物を楽しみながら進み、2~8時間かけてゴールした。
仙台での謎解きは、東日本大震災の被災地を支援してきた2人が復興への願いを込めて考案。河北新報社などでつくる実行委員会が主催し、謎解きクリエイターの松丸亮吾さんが代表のクリエイター集団「RIDDLER(リドラ)」が制作を担った。
会期は4月30日まで。参加者はローソンチケットで事前にチケットを購入する必要があり、1人3900円。各日参加定員がある。詳細は公式サイトで公表している。
歴史と魅力、発見の連続
「難しいですよ」と言われると、むしろ挑戦したくなる。「仙台謎解きウォーク 街に願いを」が始まった1日、記者も初挑戦した。(報道部・池田旭)
のっけから冊子の問題にたじろいだ。言葉遊び、数字の規則性、空間認知…。頭の柔らかさが問われ、LINEでヒントをもらわなければ次の問題に進めない。記者はゴールにたどり着くまで、4時間を要した。
知識量は関係ない。だから老若男女が楽しめる。難易度は低くないが、その分正答にたどり着いた時の達成感は大きい。「次の問題こそ自力で」と向上心が湧く感覚も味わった。
問題を解くには街を注意深く見て回ることも大切だった。ネタを明かしてしまうことになるので詳しく書けないが「こんな所にこれが!」と発見の連続。楽しみながら取り組むことで、仙台の歴史と魅力が自然と頭に入った。
謎解きが全国で人気を博す理由が分かった。体験するとその土地に興味を持ち、愛着が増す。謎解きが仙台・宮城に人を呼び込み、さらなるにぎわいをもたらすコンテンツになると実感した。