大谷大学教育学部は3月1日、 「幼児教育・小学校教育に関する保護者の意識調査」の調査結果を発表した。調査は今年1月にネット上で実施し、モニター会員で幼稚園児・保育園児または小学生の子どものいる20~59歳の男女1000人から回答を得た。
「子どもに将来就いてほしい職業がある」と回答した人は48.3%。具体的に就いてほしい職業を聞くと、1位は「公務員」(39.5%)で、男児・女児ともに1位となった。以降、「会社員」(29.6%)、「医師」(20.1%)、「薬剤師」(19.5%)、「学者・研究者」「看護師」(同13.7%)が上位5つに入る。
男児の親は「学者・研究者」、女児の親は「医療関係」が上位に
男児・女児の親別に見ると、男児の親は2位以降「会社員」(34.1%)、「医師」(22.6%)、「学者・研究者」(17.9%)、「起業家・社長」(16.7%)、「薬剤師」(14.7%)、「プログラマー」(14.3%)、「警察官」(11.9%)、「建築家」(11.1%)と続く。
一方、女児の親は2位以降、「看護師」(26.8%)、「会社員」「薬剤師」(同24.7%)、「医師」(17.3%)、「幼稚園・保育園の先生」(14.3%)、「学校の先生」(12.1%)、「ケーキ屋・パン屋」(11.7%)と続く。
同社は、男児で「学者・研究者」が上位に入ったことについて、近年日本人のノーベル賞受賞者が増えていることなどから、研究職に関心を持つようになった親が多いのではないかと推測。女児では医療関係や教職に就いてほしいと回答する人が多かった。
子ども(503人)に「どのような職業に就きたいか」も聞いた。1位は「ケーキ屋・パン屋」(19.7%)で、2位が「YouTuber」(8.2%)、3位「警察官」「プロサッカー選手」(同7.8%)となった。
小学生男子のなりたい職業「プロサッカー選手」「YouTuber」
男女別に見ると、男児は幼稚園児・保育園児は上位3つが「警察官」(25.9%)、「電車・バスの運転士」(22.4%)、「消防士」(13.8%)、小学校低学年は「プロサッカー選手」(19.1%)、「YouTuber」「電車・バスの運転士」(同10.1%)、高学年は「YouTuber」(20.9%)、「プロサッカー選手」(17.4%)、「医者」「プロ野球選手」(同8.1%)となった。
女児は幼稚園・保育園児は上位3つが「ケーキ屋・パン屋」(44.9%)、「幼稚園・保育園の先生」(19.2%)、「警察官」「看護師」(9%)、小学校低学年は「ケーキ屋・パン屋」(37.1%)、「学校の先生」(8.2%)、「幼稚園・保育園の先生」「芸能人」(同7.2%)、高学年は「ケーキ屋・パン屋」(18.9%)、「看護師」(14.7%)、「医師」(10.5%)となった。
これらの結果について、同社は「カッコイイ制服姿や乗り物などに興味を持つ男の子や、美味しいケーキやパンを作る生活を夢見る女の子、身近な先生に憧れを抱く女の子が多いようです」とコメント。また男児の上位に入る「YouTuber」は、女児ではランク外となった。