水卜麻美アナがニュースをまとめて読む「ミウライン」コーナーの途中、情報キャスターの森圭介アナが突然割り込んできた。
「ここで速報です」
驚く水卜を尻目に、森アナが伝えたのは、「オリコンスタイルが毎年発表している『好きなアナウンサーランキング』で水卜アナが今年も1位。5連覇を達成しました」
これには水卜は恥ずかしそうに嬉しそうに、「ニュースの途中なのにごめんなさい」
高島彩に続く2人目の殿堂入り
元フジテレビアナウンサーの高島彩が5連覇の『殿堂入り』をしているが、水トは2人目となった。水卜アナは「『スッキリ』を見てくれてありがとうございます。頑張りまーす」と明るく言うと、司会の加藤浩次がこの演出は「恥ずかしいよね」と同情する。
予定されていたニュースがカットされたことについて、誰も何も言及しなかったのはちょっといただけなかったが、何にせよおめでとうございます。
『幸せ!ボンビーガール』、『有吉ゼミ』などバラエティ出演も多いが、もちろんアナウンス技術にも定評がある。「バラエティからニュース読み、ナレーションまでこなす技術がある。そして、なによりかわいい。画面を通して、毎日癒しをもらっています」(長野県/20代/男性)、「ニコニコとやわらかい笑顔の印象が強いですが、ものごとを繊細かつしっかりと捉えている方だと思います。アナウンサーとしても技術がきちんとされていて安定感があります」(兵庫県/40代/女性)などの声も多かった。
水卜アナの躍進は、これまで視聴者が抱いていた女子アナに対するイメージを一変させた。理路整然とした立ち居振る舞いの昔からの女子アナ像、フジテレビに端を発するアイドル女子アナ像、そのどちらとも異なる“庶民派女子アナ”像を確立させたのは、紛れもなく水卜アナの功績。『スッキリ』への異動、30代に突入、そして当ランキング5連覇で殿堂入りという新たなステージに迎えて、今後彼女がどのように飛躍していくのかますます目が離せない。
“暴走コメント”も好印象! 『あさイチ』効果で2位に躍進
自身最高順位となる2位にランクインしたのは、朝の情報番組『あさイチ』(NHK総合)の司会でお馴染みのNHK【有働由美子】アナウンサー。グルメ、家事、行楽などさまざまなテーマを取り上げる同番組において有働アナは、NHKアナらしからぬ暴走コメント(!?)もしばしば。だが、それも彼女ならではのストイックな姿勢がもたらしたものであり、視聴者もそのアグレッシブでおおらかな人柄を好意的に受け止めている。「言いたい事、タブーまでも言っちゃう勢いのあるところが好きです。『あさイチ』での井ノ原くんとの絡みも好きです」(三重県/10代/女性)、「気取りないざっくばらんな雰囲気に好感持てます。また、アナウンサーとしての基礎がしっかりされているので緊急なニュースにも臨機応変な対応ができ、見てて安心できます」(埼玉県/40代/女性)と女性たちが多く支持している。
番組前に放送されている朝の連続テレビ小説を見て涙するなど、“朝ドラ受け”も話題で「テキパキと仕事をこなすかっこいい面もあれば、朝ドラを観て泣いてしまう涙もろい面もあって面白い人だと思う」(神奈川県/30代/女性)との声も多数。水卜アナが殿堂入りを果たしたことで、来年の“本命候補”をおおいに予感させた。
『スマステ』最終回のハグでファン感涙!包み込むような母性で3位に浮上
3位のテレビ朝日の【大下容子】アナは、情報番組『ワイド!スクランブル』からバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』まで、幅広くこなす入社25年目のベテランアナ。昨年9位で初ランクインし、今年はさらに順位を上げた。どんな出来事にも柔軟に振る舞う対応力と、その優しさで包み込むような“母性”が支持されており、9月まで放送された『SmaSTATION !!』最終回で、長年コンビを組んできた香取慎吾とのハグは涙を誘った。「スマステでは慎吾ちゃんの横で出しゃばる事なく見守っていて下さっていたのが印象に残っています」(大阪府/50代/女性)、「品があり笑顔も素敵でアナウンサーとしての立場をしっかり理解しているうえで自分の言葉で自分の想いもちゃんと述べていると感じるので信頼できる」(静岡県/30代/女性)と高評価だ。
ぶりっ子キャラから一変! “肘ブラ”ポーズで話題をさらい人気上昇
そのほかランキングを振り返ってみよう。昨年7位から6位にランクアップしたのは、2014年にフリーアナウンサーとなった【田中みな実】アナ。TBS在籍時代の“ぶりっ子”キャラから一転、最近では「結婚への焦りが出始めた」などプライベートを赤裸々に告白。今年は女性週刊誌『anan』の「美乳特集号」表紙で、衝撃の“肘ブラ”ポーズを披露して大反響を巻き起こした。「自分を持って強く生きている点に憧れるから」(香川県/20代/女性)など女性からも注目されている。また、『ひるキュン!』(TOKYO MX)などのMCぶりに「頭の回転が速く、進行が上手だから」(神奈川県/10代/男性)など、アナウンススキルを再評価する声もあった。
8位の【井上あさひ】アナは、2014年以来のランクイン。『歴史秘話ヒストリア』、『NHKニュース7』の土日祝キャスターなどを担当。岡山県出身で、2004年にNHKに入局して、鳥取、広島、京都などで勤務経験がある。それだけに「浮ついてない。安定したアナウンス能力。美人」(神奈川県/30代/女性)、「ニュースの伝え方が安定しているから」(東京都/30代/男性)などの意見があった。
9位の【山崎夕貴】アナは、現役フジテレビアナでは唯一ランクイン。2014年に10位、2015年に4位を経て昨年の圏外からTOP10に返り咲き。『ノンストップ!』MCのほか、『ワイドナショー』アシスタントではダウンタウン松本人志からイジられることも。中でも今年は、芸人のおばたのお兄さんとの交際、さらに彼の浮気発覚時の対応も話題を呼んだ。「飾らない雰囲気や親しみやすいキャラクターが好き。すごくかわいいのに、モテそうなのに若手の芸人と付きちゃうところも好感度アップ」(長崎県/10代/女性)と好意的に見られている。
史上2人目となる殿堂入りを果たした日テレ・水卜アナ。有働アナ、大下アナ、さらに今年も5位につけたテレビ東京【大江麻理子】アナなど、ベテラン女子アナの再評価も目立った今回。水卜アナの殿堂入りで、来年以降は更なる群雄割拠が予想される。
調査時期:2017年11月6日(月)~11月12日(日)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ