バスケットボール男子、B2仙台は16日、高松市総合体育館で西地区1位の香川と2戦先勝方式のプレーオフ(PO)準決勝第3戦を行い、83-69で勝って2勝1敗とし、PO決勝進出と来季のB1昇格を決めた。
仙台がB1で戦うのはBリーグ創設初年度の2016~17年シーズン以来6季ぶりとなる。今季はリーグ戦の東地区2位でPOに臨んだ。本拠地であった初戦の準々決勝は東地区3位の福島を2勝1敗で下した。
PO決勝は20日から名古屋市枇杷島スポーツセンターであり、B2の年間優勝を懸けて東地区1位のFE名古屋と対戦する。
前半だけで56得点
仙台が前半だけで56得点し、そのまま逃げ切った。バーレルらのゴール下に加え、3点シュートでも効果的に加点した。バーレルが両チーム最多の31得点。香川は後半に粘りを見せたが、及ばなかった。
大黒柱バーレル、序盤からエンジン全開
立ち上がりの攻勢で一気に試合の主導権を握り、仙台が念願のB1昇格を決めた。勝利の立役者のバーレルは「本当に感慨深い。仙台にB1昇格を持ち帰れてうれしい」と喜んだ。
序盤からエンジン全開だった。チームを勢い付けるような豪快なダンクシュートを連発。フリースローや3点シュートも着実に決め、打てば必ず入るような状態だった。
頼れる大黒柱が躍動する原動力になったのは、チームが敗れ、自身も8得点に終わった第2戦のふがいなさだ。「必ずいいプレーをすると決意していた。得点しやすい状況を仲間がつくってくれた」と語った。
ゴール下のバーレルに呼応するように、日本人選手の3点シュートも面白いように決まった。月野、沢辺、渡辺らが2本ずつ決めるなど、前半だけで10本を浴びせ、香川を突き放した。
1年前のちょうどこの日、PO準決勝で茨城に敗れ、B1を逃した。あの試合の悔しさを胸に、チームは歩みを進めてきた。「勝つか負けるかで天と地の差がある。仙台をB1に戻せてすごくうれしい」と月野。取り組んできた過程を信じて昇格をつかんだ。(丹野大)