仙台市は17日、新年度に国の交付金を活用して発行する2割増商品券の経済効果として、24億~40億円を見込んでいることを明らかにした。市議会2月定例会代表質疑で答えた。
新年度早々にも、商工会や商店街などの地元経済団体と、実行委員会を設立する予定。6月には販売場所をはじめとする具体的な事業内容を固め、7月に販売を開始する。
氏家道也経済局長は「事業の効果が、地域に根差した中小店舗にも行き渡ることが重要」と説明した。資金繰りに配慮した迅速な換金処理の手法を検討するほか、換金の手数料を軽減する考えを示した。商品券の印刷も地元への発注に努める。
商品券は1枚1000円の12枚つづりとし、1セットを1万円で40万セット販売する。発行総額は48億円で、割り増し分の8億円を交付金で賄う。市は、事務費も含む発行費用9億8200万円を盛り込んだ2014年度一般会計補正予算案を2月定例会に提出した。
安孫子雅浩(市民フォーラム仙台)、小野寺利裕(公明党市議団)、舩山由美(共産党市議団)、小山勇朗(社民党市議団)の各氏が質問した。