仙台市中心部を流れる広瀬川沿いの景観をより美しくしようと、住民有志による除草活動が、青葉区の仙臺(せんだい)緑彩館前の河川敷であった。市内で飼育されているヤギとポニーも加わり、繁茂するクズなどの草をむしゃむしゃ食べて活動を後押しした。
水辺空間の手入れや利活用の方法を市民が考える「GARDEN of RIVER SENDAI project」の一環。5日に行われ、住民や市職員ら約20人が参加した。太白区の東北工大長町キャンパスで学生が育てるヤギ2頭や市内でペットとして飼われているポニー1頭と共に長さ約15メートル、幅約10メートルの範囲の草を取り除いた。
プロジェクト発起人の会社員宮崎典子さん(51)=青葉区=は広瀬川沿いを散歩中、生い茂った草で川の風景や水辺への近づきやすさが損なわれていることが気になり、住民主体で庭園のような風景を目指せないかと考えた。
2023年7月には、中心部の広瀬川と青葉山エリアの活用策を競う「望想(もうそう)アイデアコンテスト」で入賞した。川沿いにデジタル掲示板や飲食店を設置して、今まで以上に広瀬川を仙台の象徴的存在として生かすアイデアを提案した。
除草活動は7月に続き2回目。今回取り入れた動物を利用した草取りは低コストで全国的にも事例が多い。
宮崎さんは「行政の除草作業だけでは追いつかない状況。自分の庭を手入れするように水辺を手入れし、川を楽しめるような活動を展開していきたい」と話す。連絡先はgardenofriver@gmail.com