16日発売の「FLASH」(光文社)が、大手広告代理店の作成したタレントCMギャラランキングを公開している。2010年度下半期の最新版だという同ランキング、上半期と比較して暴落したタレントもいれば、上昇傾向にあるタレントもいる。一方で、「一緒に仕事したい・したくない」タレントたちの名前も独自に調査したというのだが――。
1位は同額5,000万円で7人。CM1本に出演するだけで5,000万……庶民の年収の十数倍を稼いでしまうというのだから、あらためて驚きである。その”価値”を持つ女性タレントは、篠原涼子、菅野美穂、仲間由紀恵、宮崎あおい、吉永小百合、黒木瞳、そして安室奈美恵の7名だ。安室はロンドンブーツ1号2号の田村淳と熱愛・破局報道で騒がしい一年だったが、広告業界における彼女の価値は変わらずに済んだようである。菅野や篠原、宮崎は「一緒に仕事をしたいタレント」にも名前が挙がっており、広告効果のみならず現場での人当たりの良さや真剣に仕事に取り組む姿勢が評価されている。
以下、藤原紀香が4,500万円。小泉今日子、柴咲コウ、天海祐希が4,000万と続く。驚いたのが、同じく4,000万円のギャラがつけられている歌手の西野カナである。「ケータイ世代のカリスマ」として代理店からも崇められており、お買い得感を表す「キャスティングお勧め度」は★5つだそうだ。デビューからわずか2年、弱冠21歳でこの評価とは恐れ入った。その一方で、かつて歌姫として名声を得た浜崎あゆみは、5,000万円から3,000万円に大幅ダウン。この価格帯には、AKB48や堀北真希、新垣結衣、吉高由里子など若手アイドル・女優がひしめいている。CM女王の上戸彩も、ギャラは1本3,000万円だ。
そんな数千万プレイヤーにこれから追い上げをかけようとしているのが、まだ1本数100万円の安値で出演交渉のできる売り出し中のタレントたち。先日、映画監督との結婚を発表した満島ひかり、アイドル声優・平野綾、”ハロプロの最終兵器”真野恵里菜らのギャラは500万円だ。逆に、長く芸能界にいるわりにはCM契約数が伸びず、ギャラも上昇しないのがグラビアアイドルの面々。安田美沙子、ほしのあきは前出の新人枠と同額の500万、原幹恵、磯山さやか、川村ゆきえなどグラドルとしてはベテランだがギャラは1本 300万円に設定されているという。
「グラビアアイドルとしての活動が長いほど、CMには起用しづらくなります。綾瀬はるかのように、駆け出しの頃に水着グラビアをやっていたが今は清潔感のあるイメージで女優業を頑張っている、というのなら問題ないのですが……。やっぱりCMは男性だけでなく女性や年配の方にも好感度を持ってもらう必要があるので。逆にモデル出身のタレントは男女共に高い支持を得やすく、使いやすいですね。演技力に乏しく、女優として大成しないがためにギャラを下げられていったモデル出身タレントも多いですが」(CM制作現場関係者)