外食チェーンの松屋フーズが、QRコード決済の「PayPay」を導入してから、2週間近く経った。
導入前、J-CASTニュースでは「松屋、PayPay導入に歓喜の声 牛めしが『300円ちょっと』なのはおいしい…!」(2019年2月19日)と題した記事を出したが、読者からの反応で浮き彫りになったのが、「『○○Pay』と口に出したくない人たち」だ。
「『ペイペイで払います』と言うのに慣れない(笑)」
松屋フーズの「松屋」や「松のや」などでは2月19日、PayPayと同時に、LINE Pay、楽天Pay、WeChat Pay、Alipayもあわせて導入された。店員に見せるのではなく、券売機で購入できるため、ツイッターでは読者からのこんな声が上がっている。
「券売機だとやりやすいかも」
「店員にスキャンしてもらわなくていいのか!?」
「そう!私は『ぺいぺいで!』って言えないから使えないw」
「QRをかざすだけなのか。これはいいね。ほんとあのやり取りが面倒で使ってなかったからな」
記事への反応以外も探ってみると、とくに「〇〇Payで」と口頭で伝えることがネックになっている人が多いようだ。「小っ恥ずかしいよね…」「言うのに慣れない(笑)」「若干恥ずい」――。
実は筆者も、内向的な性格なため、店員とのコミュニケーションは極力少なくしたい。コンビニでの買い物は、私の場合、大きく分けて(1)商品を差し出す、(2)レジ袋不要と伝える、(3)ポイントカードを差し出す、(4)決済手段を伝える――の4つで成り立っている。
もし(2)のタイミングを間違えて、店員が袋に手にしてしまったら、計画は台無しになる。神経質すぎるのかもしれないが、ひとつ手順が狂うと混乱して、後段でワタワタ慌ててしまうのだ。「ぺ…ぺ、ペペイペイで!」と言い間違えないためにも、ひとつでも手順が少なくなるのはありがたい。
券売機で「聞き違え」リスクを解消
「聞き違え」の危険性もある。J-CASTニュースの姉妹サイト「Jタウンネット」では以前、「『iDで』『Edyですね(シャリーン)』…レジでの電子マネーの聞き間違い、なんとかならない!?」なる記事を配信した。ここでは「Edy(エディ)」と「iD(アイディー)」を聞き間違えられるエピソードが紹介されている。記事公開は16年8月だが、その後に似たような名前の「○○Pay」が乱立したことを考えると、聞き間違えられるシーンが増えていてもおかしくはない。
その点、松屋のような券売機方式では、そこまで気を揉む必要はない。しかも松屋の場合は、QRコードを提示するだけで、どの「Pay」なのか自動判定してくれる。ストレス軽減のためにも、これから「松屋式」の支払いが増えていくことを切に望む。