「『Utada the best』は買わないで!」宇多田ヒカルがTwitterで異例の"逆プロモーション"

今年8月、「人間活動に専念しようと思う」として歌手活動の年内での無期限休止を発表した宇多田ヒカルが、11月に発売される”Utada”としてのベストアルバム『Utada the best』についてTwitter上で「予約を考えている人は、少し待ってください」と発言し、騒然となっている。
 宇多田ヒカルのベストアルバムは、11月24日にEMIから”宇多田ヒカル”名義の『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』、ユニバーサルから”Utada”名義の『Utada the best』が同日発売される予定になっている。そのうち、ユニバーサル盤について宇多田は、自身のTwitter上で以下のように発言した。
“Universal Japanから発売が発表された「Utada the best」ですが、私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください。”
 自身の”生の声”を発信することで数多くのアーティストがプロモーションに活用しているTwitterだが、アーティスト自身がファンに直接「お金を出させたくない」(原文より)と訴えるのは異例中の異例。一方でEMI盤については” 「シングル・コレクションvol2」は、誠意ある作品です。”としており、EMIのスタッフも同じくTwitter上で”宇多田ヒカルがツィートしていることがすべてです。”と共闘体制を打ち出している。
「宇多田は1998年にEMIから国内デビューしていますが、03年の海外進出にあたってユニバーサル傘下のレコード会社と契約し、以来”宇多田ヒカル”としてはEMI、”Utada”としてはユニバーサルという2重契約の状態が続いていました。今のところ海外ではセールスを残せていないものの、ユニバーサル盤の全編英詞アルバム『EXODUS』は日本国内でミリオンを達成するなど、ユニバーサルにとってもドル箱であることは確かです。今回の宇多田の発言が及ぼす影響は少なくないと思いますよ」(音楽関係者)
 いずれにしろ、宇多田の動向については父親が経営するマネジメント事務所「U3MUSIC」が大きな権限を持っており、今後どのような舵取りをするのか、目が離せない状況が続きそうだ。

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