「あきれ返る」「信じられない会社」SBI北尾会長、SNS投稿で台湾PSMC批判 宮城・大衡の半導体工場計画で提携解消

宮城県大衡村への半導体工場建設計画が白紙となったことを巡り、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長が自身のフェイスブックで、提携を解消した台湾の半導体受託生産大手、力晶積成電子製造(PSMC)を痛烈に批判した。PSMCがスタンスを変えたとの認識を示し「あまりにも不誠実な会社だ」と厳しく非難している。

 北尾氏は3日夜に公開した投稿で「たくさんの譲歩をしたにもかかわらず、ほぼ一方的とも言える形で(提携)解消に向かわざるを得なかった」と経過を説明した。PSMCが撤退の理由に挙げた日本の補助金交付条件も「詳細な説明は尽くし」たと強調。「今になって、台湾の法律でリスクが取れないなどとは、あきれ返ります」と批判した。

 昨年7、10月にPSMCの黄崇仁会長と開いた記者会見や締結した覚書の内容を振り返り、黄会長がその後「前言をクルクルと」翻してきたと指摘した。宮城県民が寄せた期待の大きさをくみ取り「なぜに思いを踏みにじることができるのか、本当に信じられない会社」と突き放した。

 経営者が他企業を公に批判するのは異例。北尾氏自身も「大人げない」としながら「誠心誠意、努力の限りを尽くした人たちに申し訳ない」との思いから投稿を作成したと明かした。

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