「ありがとう」歌う 仙台三桜高生、詩CD化

東日本大震災の被災地に届いた支援への感謝を詩に託す河北新報社の募集企画「ありがとうの詩(うた)」で、受賞した50編のうち8編に曲を付けてCD化する楽曲作りが進んでいる。22日には仙台三桜高(太白区)でレコーディングが行われた。
 楽曲にしたのは、宮城野区の朝比奈キヨ子さん(68)の作品「スイセンの詩」。がれきの中で、けなげに咲くスイセンの花に希望を見いだそうとする内容で、仙台三桜高の内藤淳一教諭が短調の切ない感じの曲に仕上げ、音楽部の1、2年生約50人が合唱した。
 音楽部長の2年丹野かおりさんは「昨年12月に練習を始めた。詩に込められた被災者の思いをくみ取りながら、『ありがとう』と感謝する気持ちを歌で表現するのが難しかった」と話した。
 楽曲制作は、宮城ゆかりの音楽家ら8人が各1編を受け持ち、作曲してCDにする。「ありがとうの詩」50編をまとめた詩集に付け、3月に販売する予定。

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