「うどん県」でも届くようにしてください-。さぬきうどんが名物で、県名を「うどん県」に「改名」するPRを展開している香川県は6日、郵便物のあて先に「うどん県」と書いても同県内に配達されるよう、日本郵政グループの郵便事業会社に要望した。
この日は「うどん県」の“副知事”を務める同県出身の俳優、要潤さんが郵便事業会社を訪れ、勝野成治常務に要望書を手渡した。勝野常務は要さんに、「郵便番号だけで市町村まで特定できる」としながら、「お気持ちは理解するが、遅配などの原因になるので郵便番号と宛名は正確に書いてほしい」と回答した。
要さんは会談後、「郵便番号をしっかり書けば届くかもしれないということで、(要望は)成功したといえば成功した」と述べ、満足げだった。
同県は10月からインターネットの特設サイトで要さんを起用し「うどん県」をPR。約1カ月でアクセスが50万件を超えるなどネットを中心に人気を集め、全国からあて先の実現を望む声が相次いでいた。