11月26日から関東地方も気温が急低下。コートが欠かせないだけでなく、鍋物が恋しい季節になってきた。
紀文が1997年からまとめている「紀文 鍋白書」(2019年)によると、「食べたい鍋ランキング」で、この20年間、不動の1位の座を守り続けているのは「おでん」。
昨今は便利なコンビニおでんも人気だけれど、仕事の帰りに駅前のテント屋台で一杯やりながら食べるおでんは、格別の味と言っていい。
さらに、同白書の「よく入れるおでん種」トップ5は、
1位…大根
2位…玉子
3位…こんにゃく
4位…ちくわ
5位…さつま揚
こんな順番。順位だけ見ると、「はんぺん」はどうしたとか、「厚揚げ」がないのはおかしい、な~んて横やりを入れたくなるのでは。
さて、こうした“おでん種”の栄養価はどうか? 疲れ気味の体にジ~ンと染みわたる栄養素を含んだ種は何か。
まず定番の「大根」は、低カロリーで、水分が多く食べた感もある。だが、熱を加えてしまうと栄養価が低下してしまう。次の「玉子」は、完全栄養食として知られる。タンパク質、ビタミンA、D、E、B12ほか、カルシウムやカリウムなどのミネラル類も含む。熱を加えると、ビタミンAやKなどは活性が若干低下するものの、生とゆでの栄養価は、さほど変わらない。
そして、こんにゃくは、カロリーゼロ。豊富な食物繊維には整腸作用があり便秘解消に役立つ。肥満予防やメタボ改善にはうってつけ。玉子並みのカルシウムも含まれており、中年以上は何より“玉子とこんにゃく”チョイスが正解か。