「おでんバーガー」いかが? 地元産の揚げかまぼこなどトッピング 来月試験販売

宮城県石巻市の石巻専修大の学生が、地元の練り物を使った「おでんバーガー」を考案した。産学・異業種の連携組織「石巻フードツーリズム研究会」(石巻市)が展開する「石巻おでんプロジェクト」の一環。自由な発想で練り物の多様な活用法を提案するのが狙いだ。おでんバーガーは11月3、4の両日、石巻市の道の駅「上品の郷」で試験販売される。
プロジェクトの中心となった同大経営学部の石原慎士教授のゼミが、地域の団体や水産加工会社と協力して作った。
市内の農事組合法人が生産した小麦粉でパンを作り、地元産の揚げかまぼこ、焼きちくわを挟んだ。大根のつまを添え、仙台みそをベースにしたソースを使用した。
同大で今月7日にあった学園祭の出店で、揚げかまぼこを2枚挟んだ「ダブル」を300円、焼きちくわも加えた「トリプル」を400円で販売した。
ゼミ生の2年羽生真里さん(19)は「学生たちがアイデアを出し合い、試行錯誤して作った。弾力があって結構おいしい。多くの人に食べてほしい」と呼び掛けた。
石原教授は「おでんプロジェクトにより、農家や水産関連業者、飲食店などさまざまな分野が結び付き、地域を盛り上げたい」と語る。
プロジェクトは9月、石巻に伝わる練り物文化を生かそうと始動。地場産の水産物、農産物、加工品を使った石巻おでんの普及を図る。参加事業者は50を超え、広がりを見せている。

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